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内容説明
目覚めればそこに義妹アカリの美しい顔があった。「兄様。おはよう」彼女は四つん這いで、俺―トール・アキュラの上に跨っていた。枕には、アカリ愛用の鉄槌が深々と突き刺さっている。戦乱の後フェルビスト大陸を兄妹で放浪し、その日暮らしをしてきたが、とうとう食い詰めてアカリは俺に業を煮やしたのだ。「働いたら負けだ」とひとりごちながら、食料を探しに山林へ入ると、何かが草むらに潜んで動いている。凶暴な棄獣かと構えたが、現れたのは小柄な少女だった。「お…襲う?」黒い衣装をまとい、棺を背負った不思議な少女は、大きな紫の瞳で俺を見つめる。彼女―チャイカと俺はこうして出会い、世界は再び動き出した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YO-HEY@紅蓮ロデオ
6
凄く久々の榊さん作品。思えば、ラノベを読み始めた切っ掛けにも榊さんの棄てプリが関わる。そして、これは本当に原点回帰だな。パシフィカ・シャノン・ラクウェルをそれぞれに置き換え。きっとクリスやギターフ、フューレも出てきてくれるんでしょう。思い出補正もあり、とても好評。プロローグ、ここから、姫を守る旅が始まるのね。2016/06/14
No Nis
4
展開が綺麗で面白かった。まず一番最初に大いなる謎が読者に投げかけられる。次に主人公とヒロインチックな妹が登場し、ドタバタコメディーをやる。そこへ現れるヒ謎のロイン。そして戦闘、覚醒する主人公、などなど。まるでコース料理のように丁度よく出てくる展開にだれたり飽きることなく読み進めることができる。自分がエンタメ小説を書く際に参考にしたくなった一品。3/5点2016/09/03
あつし
3
戦うために生まれ、育ってきた主人公トール。平穏なんていらない、戦乱に戻してやろうという考え方が僕が読んできた作品の中では無かったもので、とても新鮮に感じました。2016/08/15
pomota
3
世界観の複雑さが面白く、キャラクターたちが個性的で、すらすら読み終えることができました。なまにくATKさんの絵が最高に良かったです。2014/08/03
灰猫
2
Kindleで合本500円で購入。割とお得感がある。内容は正統派のファンタジーぽく。魔法の皇帝が倒されるところから、主人公の紹介、棺を引っ張る女の子との邂逅、主人公の生い立ち、行動原理の説明、そこから、ヒロインとともに旅に出るという流れになる。一風変わった妹は、兄に好意があるのかないのか。一緒にいるから相性はいいのだろうけど。流れはきれいでわかりやすいし、世界観もうまいと思う。ただ、出だしがすごく長い話の感じがする。実際10巻以上続いているっぽい。チャイカというのはロシア語でカモメを意味するらしい。2016/10/27
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