出版社内容情報
永き時を超えた想いを分かち合う。兄妹とあやかしの絆の在り処。
あかねを迎えに来たあやかしが天邪鬼だと知った九十九家の面々。兄たちは妹を守ろうと警戒の日々を送る。そのころあかねのクラスに転校生が現れた。どこか見覚えのある少女に、何故かあかねは敵視されてしまい……?
【著者紹介】
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内容説明
街で起こる奇妙な事件を辿り、あやかしを回収するあかねと五人の兄。人とあやかしが結ぶ様々な絆を目にするなかで、ついに父の手紙にあった“あやかしの許嫁”天邪鬼と、まるで天邪鬼のような男・暁に出会った。当然、兄たちの警戒度は急上昇。妹を守ろうと慌ただしい日々が過ぎていく。そして三学期。あかねのクラスに転校生がやってきた。どこか見覚えのあるその少女と二人きりになった時、あかねは告げられる。「あなたの友達を取るわ」と。日常に迫るあやかしの影。絡み縺れる絆に、兄妹たちは…?
著者等紹介
椎名蓮月[シイナレンゲツ]
『紅のトリニティ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
55
天邪鬼ってどこにもいますよねぇ。好きなのに意地悪してみたりとか。暁さんもまさかあかねちゃんの婿にはならないと思いますが・・人の恋路をあれこれ考えてもねぇ。蔵に入っていたあやかしは人と同化しました。私達の中にご先祖繋ぎのあやかしが居る・・なんて想像するだけで面白い。爺様にはタヌキのあやかしが、私には小ズルい兎のあやかし?(^^;。2020/02/12
佐島楓
42
あかねのひたむきなまっすぐさがまぶしい。暁との未来はあるのだろうか・・・って、あかねはまだ中学生、そりゃお兄さんたちが心配しないわけはない。続編がありそうな良いところで終わっているので続きが楽しみです。2016/06/11
ななりー
35
シリーズ第3弾。2冊目がちょっと読みにくかったのだけれど、この巻はとても読みやすかった。キャラクターがたってきて、分かりやすくなったからかもしれません。今回は女郎蜘蛛のあやかしが登場。背景のお話が切なかった。あかねと暁さんは近づいてきた感じ。でもちょっと年が離れすぎな気もするけどね。あかねは暁さんに対して好意を持っているようですが。淡い恋心の行方が気になる。しかし暁さんの闇は深そうだなあ。一筋縄ではいかない感じですね。色々な伏線が回収されたこの巻。終わるのかなあと思いきや続巻が出るらしいので楽しみ。2016/06/02
すみの
26
2巻より先に3巻が先に貸出となり読むが、なんせイケメンが多いので誰だっけ?状態。お兄ちゃんズは判るのですが。総領娘に求婚する天邪鬼とあやかし箱に封印されていた女郎蜘蛛の関係。九十九家のご先祖様の『みつ』と『きよ』姉妹の話は心が痛む。暁さんて第2作登場なのかな。巻末何気にあの世での焚火場面の男ふたりは、あかね父と…誰?なんですかね。あの子もわからない。再読必要ですね。2016/08/03
よっしー
24
あれ?これで大きな問題は全て解決したんじゃ…と思ってしまうラストでした。あかねの学校での友達トラブル。今回は女郎蜘蛛が絡んでいましたが、そうでなくても反りが合わないとかで揉めること、ありますよね。とりあえず、無事に解決して良かったです。あかねを迎えに来た妖である天邪鬼も最後はあっさり…。もっと強大な敵だと思っていたので、正直拍子抜けでした。後2冊あるようですが…ここからはどんな風に話が進むのか、楽しみです。2022/07/31