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出版社内容情報
取り戻せるかもしれないんだ――恋愛感情ってやつを
留学生のハンナも「屈折のデザイア」に!? 他人と感覚を共有するかわり、感度が高まってしまう現象を目撃する弥代だったが、むしろハンナはこれに喜んでいるみたい? 一方、奈々は弥代のある変化に気づき始め――
内容説明
「センパイ感じマスカ?これがハンナのおっぱいの感触デス!」留学生のハンナ・エイムズ―彼女も奈々や千編と同じく『屈折のデザイア』の被害者だった!?他者と『感覚共有』できる代償として『全身性感帯化』してしまうとんでもない現象を、常時発動させていたハンナの願いは、能力を使わずに本当の友達を作ること。相談に乗った弥代は、ハンナと四六時中感覚を共有することで、より深く女子の気持ちに触れていく―。もうすぐクリスマス。女子たちが色めき立ちだすこの季節に、弥代は“恋愛”への一歩を知らないうちに踏みだそうてしていた。女子嫌いの高校生がついに青春ラブコメの扉を叩く―!?
著者等紹介
佐倉唄[サクラウタ]
第27回ファンタジア大賞にて「ノーパンツ・チラリズム」で銀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
8
うーん…。なんか勝手に語って勝手に完結してる主人公にひたすら違和感というか、学校中に嫌われていながら美少女からは好意を寄せられまくりというモテない男の妄想がひたすら気持ち悪いというか。屈折のデザイアなどという大層なものを持ち出さなくても、この年代の人間だったら誰でも経験するようなことを、さぞ特殊な出来事のように語られてもなあ。そう感じてしまうのは私がトシを食いすぎてるせいなのか。1巻はそこそこ良かったけど、巻が進むごとに些細なことを大発見のように語る主人公に辟易とし、無駄な文字密度にも疲れてしまった。2016/10/23
ツバサ
7
完結。綺麗に物語がしまって良かったです。弥代が恋愛を否定しないで向き合えるようになって成長したんだなと実感、1巻の時の弥代はもういない。ヒロイン達と共に主人公も成長していくラブコメで面白かったです。次回作楽しみにしてます。2015/10/24
サエズリ割津
5
打ち切りではなくて完結ですね。きれいにまとまったいい終わり方だったと思います。今回は留学生ハンナの感覚共有のデザイアを使わずに、親友を作りたいという願いを解決しようとする話。友達作りを手伝いながら自分の恋愛の形を見直していく弥代は1巻と比べると格段に成長しましたね。奈々、千編、茜との関係を描ききらなければいけないのでハンナのデザイアの代償「全身性感帯化」があまり生かされていないのが残念だったかな。イラストの力も借りて少しアンチラブコメ寄りのラブコメとしていい出来だったと思います。次回作も期待。2015/10/22
トロイ丸ホルスマン
4
全身性感帯留学生のハンナちゃんと親友作りに励む裏で、一巻からの成長を見せる最終巻。ハンナちゃんの共有能力をラストでああ使うのは意外にも思いつかなくて上手いと思いました。弥代君が丸くなったとはいえ極端すぎる思考の持ち主故に読み手を選びそうでしたが、光る所のあるシリーズでしたね。すでに新作準備をしていらっしゃるとの事で楽しみです。新作は千編ちゃんタイプのメインヒロインで行きましょう先生!2016/01/02
イン何とか
4
2巻打ち切りと思わせての、まさかの続巻…からの完結。まあ、予想はしてたw 曖昧エンドではあるものの、諸々の決着自体はついたのかなって。2015/11/04