富士見L文庫<br> お後は笑顔がよろしいようで

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富士見L文庫
お後は笑顔がよろしいようで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784040706801
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

落語家一門、久条亭には二人の弟子がいる。お調子者の朱雲と、クールで堅気な蒼雲は、いつもの如くケンカしながら、ある日高座で万引きを捕まえた。ところが犯人は意外な人物で、ワケありの悩みを明かされて……!?

内容説明

落語家『久条亭』の門下には、二人の弟子がいる。お調子者だが情に篤く、その愛嬌でウケを取る朱雲。涼やかな眼鏡のエリートで、古典こそ至高と腕を磨く蒼雲。性格も芸も真逆の二人は、もはや茶飯事のケンカをしつつ、横浜は桜木町の寄席で高座に上がる。さてある時、朱雲は売店で万引き犯を捕まえるのだが、その意外な正体と事情を知り…!?「そのハナシ、この朱雲が預るッ」「まったく、とんだ茶番だな…」人々に笑顔を結ぶ、落語家たちの人情噺。どうぞ一席、ごゆるりとお楽しみください―。

著者等紹介

永菜葉一[ナガナヨウイチ]
第24回ファンタジア大賞からデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

66
これも電子書籍セールで。横浜舞台の落語もの。楽しかった!人情熱く、改作を好む朱雲と、古典を大切にする、才能ある蒼雲、2人の兄弟弟子が落語で人の気持ちを解きほぐす。落語ものだけにテンポもよくて読みやすかった。落語の才能には恵まれていない朱雲が、人情を芸に昇華させて、人の気持ちをうつ落語をする。うっかりホロっとさせられた。まだまだ書けそうだけど、続編出ないのかしら。2019/07/28

たるき( ´ ▽ ` )ノ

44
へぇー!こんなに面白い本だと思わず、ずっと積んでいた。しかも舞台は地元の横浜。出てくる場所に親しみもあり、嬉しい気持ちになった♪落語はずっと気になっているけど、まだ実際に寄席に行ったことはない。『饅頭こわい』くらいしか知らないので、こんな話もあるのかと興味津々。朱雲と蒼雲のキャラ設定も好き。2022/11/29

佐島楓

40
落語家ふたりの迷(!)コンビ、狂言回しに噺を使いつつ、ちょっとした問題を解決していくというこのスタイル、はまっています。噺家さんゆえに物語もテンポが良く、軽く読むのに適しています。この物語は続いてほしいな。2015/11/21

園宮

20
兄弟弟子の朱雲と青雲。朱雲はやんちゃで型破り、改作ばっかり。青雲は名門の天才で古典一筋。うぅ。青雲が好きすぎる(表紙絵がハマりすぎて完全に脳内腐変換済み)。何このカワイイ生き物。ダメだダメだと思いながらそんな目で読んでしまった。内容は、日常起こったトラブルやすれ違いを落語で一件落着させる。結構、無茶なやり方に出るけど、そこは師匠の太っ腹。話の中で彼らがやった落語が実際に聞いてみたくなったな。一言で惹き付ける青雲の艶!ぜひ。気になったのは、朱雲の話し言葉。江戸っ子しゃべりなので日常から浮いてるんよなー。2015/10/24

ふゆ

19
正直落語には詳しくなく、本作で学ぶことがたくさんありました。しかし、魅力的な登場人物たちと、テンポ良く進むストーリーにあっという間に読了。人の情に篤く、愛嬌たっぷりの朱雲と、クールでエリートな蒼雲。まだ前座の二人ですが、成長過程であることを感じさせながら、しかし持ち味たっぷりで二人ともとても魅力的でした。そして、そんな二人を見守る師匠も素敵!人々に笑顔を結ぶ落語家たちの、とても暖かみのある作品でした。2016/10/04

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