出版社内容情報
世界唯一の悪魔交渉人・晶と、その相棒である悪魔・音井は、晶の健康管理担当である森木と三人で、任務地である幽霊マンションに赴く。そこは悪魔の罠だらけで脱出不可能の迷宮。更に五得会の霊能者も現れ……!?
内容説明
横浜の外れに佇む寂れた美術館に勤める怠惰な学芸員・鷹栖晶には、もうひとつの顔がある。それは悪魔を視認できる唯一の人間として、彼らと交渉し悪魔にまつわる事件を調停すること。悪魔交渉人として、ある幽霊マンションの調査を託された晶は、相棒である人間の肉体を着た悪魔・音井、晶の健康管理を担当する森木と3人で現地へ向かう。そこは、悪魔の罠が張り巡らされた違法建築マンションだった。内部で出会った哀れな配達員や五得会の霊能者と共に、悪魔が仕掛ける「脱出ゲーム」に挑む晶だが―。
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
東京出身。第3回角川ビーンズ小説大賞で優秀賞を受賞しデビュー。角川ビーンズ文庫を中心に、若年層向けハイファンタジーを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダージリン
20
幽霊マンションからの脱出行!森木も加わりトリオでもいい感じでした。森木から見た過去の音井と晶の姿、想いとか印象的でした。そして晶はやっぱりすごい人・・・好きです(笑)。音井と晶の距離が近づいたように思えてうれしいのですが、ラストに問題発生~続きを早めにお願いします。2015/06/20
つたもみじ
18
悪魔を視認できる唯一の人間・鷹栖晶と、死んだ鷹栖の友人の体を着た悪魔・音井。今回は森木も加えた3人で調査依頼を受けた幽霊マンションへ。そこは悪魔の罠が張り巡らされた迷宮で…。中で出会った五得会の霊能者・清水のヒスがそこそこ鬱陶しい。しかし清水が悪魔に自分自身を取られた理由が、自分より大切なものがなかった…て事を踏まえて、音井の願いで晶が死んだ理由を、晶はもう少し考えてあげて欲しいw 遊江は想像通りに捻れてて、森木にとってのあの結末は良かったのか? 布石を残してのラスト。次作に続く…か。2015/06/23
しょうこ
14
うーん。音井(悪魔)が人間くさくなって…。森木は本当にあれでよかったのだろうか?うーん。後々、もっと傷つきそうな気もするけれど。真夜中に読み始めちゃったので、ちょっと怖くなって(笑)続きは明るい時間にちょっとずつ読んだ(笑)2015/06/20
U
13
顔光りすぎてて見えないくらいってやばいな……本当に人間かおまえは……神様だってそこまで他愛じゃないだろ……って慄かざるを得ない根っからの愛の人晶のどうしようもない「ばか」さがすごい好きです。わりとろくでもない目に遭いまくっているのにこんなに世界を愛せる人間性が栗原さんのキャラっぽくていい。オペラシリーズの多幸感を思い出す。自覚してるのも面白いな。森木ちゃんの結末はなんだか少し切なくて複雑。でも音井も彼なりに晶を大切していたのがわかってよかった。2017/06/25
にゃんこ
12
読みながら、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」を思い出してました。 壁の外側の階段を降りて行くなんて、あの世界まんまやん!…と1人でツッコミ入れてました(笑) あと、主人公:晶と晶の元師匠:五徳の超人離れした願いの壮大さに、なんだか笑いが込み上げて来てみたり。 本人真面目に願ってるらしいから、凡人には理解不能です! そして、あちらこちらに散りばめられた伏線が回収されてない気がするなぁ〜と思っていたら。 なるほど、次巻に引っ張るワケですね…。 2018/01/16