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出版社内容情報
最強と謳われし勇者クロノスが授けられた使命は魔王討伐――ではなく、新米勇者3人娘に魔王を倒させること。スライム相手に全滅しかける上、奔放すぎる彼女らを導くために、クロノスはあの手この手を繰り出すが!?
内容説明
伝説の勇者と認められし俺・クロノスはある日、「魔王打倒のために選ばれし乙女たち」の指導を、女神から任命される。最強勇者の名にかけて、と燃える俺を待っていたのは、気の強い子猫みたいなミア、おっとりだけどドSなシルフィー、陽気な暴走娘ライア。スライム相手に全滅しかけるレベルの勇者パーティで、更には俺のことを下僕扱い!言うことを全然聞かないヤツらだけど、俺が育てるんだから最強にしてみせるぜ。
著者等紹介
琴平稜[コトヒラリョウ]
第24回前期ファンタジア大賞金賞受賞作「勇者リンの伝説」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
58
S級冒険者のクロノスは、女神から3人の勇者の少女達の指導を頼まれるが、彼女達は彼のアドバイスを聞かずに突っ走ってばかりで…。前日の内に強力な魔物を殲滅してスライムだけ残したり、ダンジョン内に宝箱やセーブポイントを設置したり、おやつのクッキーに人参等を練り込んで健康面に気を配ったり、回復の泉を甘く味付けして飲みやすくしたりと、クロノスのフォローが涙ぐましい。ポンコツ女神が天界からダンボールで送られてきた魔王討伐に必要な神器を地上に落としてしまったため、神器探しの旅をする事になった彼らの旅路が楽しみです。2017/01/14
Yobata
27
最強勇者の1人とされたクロウスは女神に、魔王を倒せる神器を操れる三人の女勇者の育成を命じられるもなぜか下僕ポジションに…?勇者リンの琴平綾さんの新作め再びの勇者もの。剣の勢いだけで乗り切るライア,弓使いのお嬢様シルフィー,オリジナル魔法の使い手ミアによるノリと勢いだけで突き進む冒険コメディは前作同様突き抜けてるねwそんな彼女達を導く為に超過保護なクロを始め、意外とグロテスクな妖精ベルにポンコツすぎる女神と主要キャラ全てにキャラ立ってるwクロの報われなさと無自覚な過保護っぷりが笑えるねwそれを知らずに→2015/06/23
晦夢
21
最強と名高い勇者のクロノスは救世主たる3人の少女の指導をするよう女神から言い渡される。一応教官ものではあるが、ギャグというかコメディにステータス振ってる教官モノ。いろんな状況が重なり3人の指導者と言い出せなくなったクロノスが下僕として付き添いながら過保護なまでに3人の勇者をサポートするというもの。世間知らずの少女たちに翻弄されるクロノスを楽しむ作品。今回はミア回かな。3人とも危なっかしくて過保護になってしまうのも分かる。個人的にはシルフィーが好き。次巻も楽しみ。 2015/06/20
真白優樹
20
最強と名高い勇者がレベル1となりながら問題児だらけの教え子達を育てていく物語。・・・ここまでちょっと違った意味でダメな教官、およびコメディに針を振り切ったファンタジーは最近の風潮からすればすごく珍しいのではないだろうか。うん、中々に着眼点が面白く、「らしさ」がうまく出ているのではないかと思う。この先、コメディ部分を工夫しつつ更に詰めていけば結構面白い作品となるのではないだろうか。こういう変化球な作品って随分珍しいからこそ長続きしてほしいものである。ニーズもあるのではないかと思うし。 次巻も楽しみである。2015/06/22
える
19
うーん、ギャグの切れ味は前作に続いて良くて、テンポも良くて面白いのは面白いんだけど、ヒロインたちがちょっと無茶苦茶過ぎて、その点が微妙で、面白いけど楽しめないという複雑な気持ちになりました。そして、気付かないという話の持って行き方が強引な気がする。そこまでして、その関係を続ける必要もないと思うんだけどなぁ。でもまぁ、皆根は優しくて、ちゃんと主人公の言ったことを覚えてたことは良かったと思う。あと、ミアがかなりデレてきているのも良かった。とにかく、勢いのある作品なので、あまり深く考えずに次は読んでいきたい。2015/07/13