出版社内容情報
新人記者の悠馬が配属されたのは、いかつい先輩の恭平と、デスクに猫がいるだけの、のんびりした新聞編集局――と思いきや、その御役目は、悩める人々を救う神様の活躍を記事にした“かみさま新聞”の発行だった!?
内容説明
八百万の神々が集う町、出雲にある小さな新聞社―出雲新聞編集局の仕事は、神様向けの地方紙“かみさま新聞”を発行すること。新人記者の悠馬は、就職早々その記事制作を任せられてしまった!編集局でのんびり空気を醸す、無骨で天然な先輩の恭平と、ふてぶてしくデスクを占拠する猫神様“にゃんこ局長”の無茶ぶりで、悠馬は悩みを持つ人々を助ける神様たちの様子を取材していく。巡りあうのは厄介事か、はたまた出雲の神様と人々の優しさか―。神様たちに振り回される新聞記者ライフ、はじまります!
著者等紹介
霧友正規[キリトモマサキ]
第25回ファンタジア大賞ラノベ文芸賞受賞作を改稿・改題した『見えない彼女の探しもの』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mocha
88
日本一小さな新聞社の片隅に編集局を置く「かみさま新聞」。局長はなんと三毛猫。そのお世話係にして実は凄い人?の恭平、そして新入社員の悠馬。神様たちに読んでいただき、人間との絆を深めることで、神様のパワーをより強くすることを目的としているらしい。にゃんこ局長や柴犬の姿をした神様がとてもかわいい。トンデモな設定だけど、文章がぎこちなくて活かしきれてないように思う。2015/11/10
佐島楓
49
日本一小さな新聞社で作られる新聞は神様に向けて発行され、しかも局長は猫。動物の姿をとった神様たちの超能力と、のどかな物語を楽しみました。「にゃんこ局長」の存在感がまた、いいですね(某駅長は亡くなってしまいましたが・・・)。2015/07/01
み
29
さくさくと♪タイトルにひかれ手にしましたが、予想外に面白かったです(^^;御用人シリーズに似た空気で、食べるの大好きな四つ足さんもイイです。続編がありそうなので楽しみです(^.^)2015/12/04
た〜
19
まずひとこと言いたい。なんでにゃんこ局長は三毛猫なのにおっさん臭いんだ!?それはあり得ないだろ!短編連作4本。最初の頃は「神様の御用人」の二番煎じ感濃厚だったけれど、だんだんこの作品らしさが出てきたかも。最後にもうひとこと言いたい。三毛猫は基本女の子しか存在しないんだ(厳密には極稀にオスも居るけれど、それは遺伝障害持ちだし)2015/12/27
ううち
18
出雲にある日本一小さな新聞社を舞台にした、なんとも可愛らしいほのぼのファンタジー。新聞社のお仕事も興味深い。和菓子屋さんのエピソードと踊り子のヒロインがさっくりと軽い感じでしたが、剣道小町のお話は良かったです。にゃんこ局長はお茶をどうやって飲んでいるのかな…?2015/12/30