内容説明
若い頃に家を飛び出して裏社会に身を投じた飄六は、父の死をきっかけに実家に戻った。飄六の実家は札差・蓑島屋で、家業は飄六の実弟・伊兵衛が継いでいる。飄六は伊兵衛に請われて札差の店付き護衛・蔵闇師として働き始めた。ある日、伊兵衛の息子が誘拐され、伊兵衛は身代金を支払って息子を取り戻す。飄六は甥を誘拐した犯人を捕まえようと動きだすが…。変幻自在の得物“竜”を手に、飄六が江戸の闇を駆ける!
著者等紹介
藤堂房良[トウドウフサヨシ]
宮崎県西都市生まれ。主に剣豪ものの劇画原作を数多く手がけたのち、活字の世界に転向し、2013年に書き下ろし時代小説でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
86
蔵闇師 飄六「札差の用心棒」 1巻。裏社会で生きてきた瓢六、父の死の真相を探し仇討ちをするため表の世界へ、闇と表を行き来し(竜)を操り真相に迫るちょっと変わった筋書きですが面白い次巻が楽しみ。2019/11/07
海猫
76
途中まで読んで、一旦間を空けてしまったから印象が薄くなってしまい、もったいないことをした。人物の造形やお話、文章も手堅くよく書けていて上々。一冊でまとまりを見せながらもシリーズとしての引きを作っているのが、また上手い。2015/07/26
コニタン
7
初めて読む作家作品でした。そこそこ面白かった。二巻目 も読んでみたい小説です。2017/06/28
めにい
6
闇に生きていた男が父の死の真相に迫ろうとする。緊張感のある文章と展開がよい。市井に生きる、生きようとする周辺の人々もまた生き生きと描かれている。続きが楽しみ。2015/10/03
藤よい
3
滝のような雨が降り、出かける予定も延期になりました。こんな日は読書にかぎります。 面白く読めました。親の仇を探しながら、甥っ子を誘拐した下手人を裏社会のつながりを使いつつ迫っていく。飄六、なかなかカッコいいです。2冊しか出てないようなので、次巻が楽しみです。2019/06/07