出版社内容情報
旗本の次男坊の仁之助は、とある不祥事のせいで婚家を追い出される。彼は流れ流れて辿り着いた品川宿の「悪人町」で、「奇策屋」の看板を掲げる“おとこ名の美女”宗次郎と出会い、怪しげな仕事を手伝うが……!?
内容説明
旗本の次男坊・仁之助は、とある不祥事のせいでお役を解かれ、さらには婚家を追い出されてしまう。流れ流れて仁之助、辿り着いたは品川宿の、“悪人町”で“奇策屋”の看板を掲げる“男名前の美女”宗次郎と出会い、怪しげな仕事を手伝うはめになるが…!?素浪人・仁之助と、悪い奴らに“奇策”を売って暮らす宗次郎との、奇妙奇天烈な生活が始まった!悪党は怒り小悪党は笑う、人情味溢れる時代小説登場!!
著者等紹介
関根聖[セキネセイ]
東京都出身。東北・仙台にて育つ。ジャンル小説の雑誌ライターを務めて、研鑚を積み筆力を磨き、2013年12月『うろつき同心勘久郎 鬼刀始末』(富士見新時代小説文庫)で書き下ろし時代小説のデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shincha
2
続編が楽しみです。主人公2人がどうなっていくのか。江戸情緒溢れる情景描写と悪だけど悪じゃない…浅田次郎さんの天切り松シリーズのライト版という感じで読みやすかったです。2019/04/17
ゆー
1
人は負い目を持っていると、どんなふうに言われても、針を刺されたように感じちまうんだ。255p2021/01/09
ぱんだモン
0
江戸の外、品川を舞台に据えながらも、飯盛り旅籠以外を題材とした著者の着眼点がユニーク。著名人も登場することから、時代背景が想像しやすいのもいい。主人公が寄生する奇策屋とその周りはダークサイドの人物ばかりだが、その奇策は、結果的に市井の人たちの不満や鬱憤を晴らすことにも繋がり、読んでスカッとできること請け合いだ。続きが早く読みたい!2017/11/06