内容説明
横浜の外れに佇むWMUA・NITTOH美術館。ここで働く怠惰な学芸員・鷹栖晶のもうひとつの仕事は、悪魔を視認できる唯一の人間として、人の肉体を着た悪魔・音井を相棒に、悪魔と交渉すること。横浜をあげてのアートプロジェクトのための会議で、晶は植物と建築の共生を謳う建築家・新田と出会う。彼からは仄かに悪魔の気配がした。晶を気に入った新田は秘密を囁く―「僕は爆弾魔に狙われている」と。その言葉どおり、爆破事件が連続して起こっていた。爆弾の破片さえ見つからないという奇妙な事件が…。
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
東京出身。第3回角川ビーンズ小説大賞で優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つたもみじ
18
情報量過多の人物設定諸々紹介的な1巻を経ての2作目。世界観がぐっと広がった感じで、面白かった。横浜で開催されるアートプロジェクトの中心人物・新田から仄かに感じる悪魔の気配。「爆弾魔に狙われている」という新田の言葉通りに爆破事件は起こっていて…。晶と音井(の中の悪魔)との関係が前作よりも近しく、殺伐とした雰囲気も薄れ、漫才のような掛け合いも見られて良かった。筋肉エクソシストの圧迫感が異常。個人的にオセという悪魔のビジュアルは某悪魔絵師のオセニャンで塗り固められているので、今回のオセは馴染めなかった…2015/01/27
ダージリン
15
ひとの心の願いをめぐって、別の悪魔オセが絡み、エクソシストのジローラモ神父も横やりを入れてきたりとにぎやかになりましたね。森木のレギュラー入りもうれしいです!会話の妙もハイテンションで大好きです(笑)。2014/12/16
にゃんこ
13
前作よりも、音井(中身は悪魔)が人間らしくなってる気がする…。主人公:晶よりも、交渉が上手い気もするし(笑) 今作、新たに登場の悪魔:オセ。そのオセにも気に入られる晶って、やっぱり悪魔寄り? 2018/01/15
紅羽
12
晶と悪魔な音井との掛け合いが漫才のようで、愉快でした。今回は結構重いお話なのに、あまり感じさせなかったのは、二人の漫才のおかげでしょうか(笑)新登場のジローラモさん。時折あの独特なノリにモヤモヤしましたが、読み終えてみるとそんなに拒絶感はないかな…。次回も楽しませてくれる事を期待します。2016/03/05
うにすけ
9
図書館から借りました。読みやすくなったし、晶君もちょっぴり落ち着いてきた(成長したかな)印象?他の悪魔やエクソシストが登場するとわくわくしますな~次も読みたい。2016/01/17