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出版社内容情報
わけあり浪人と江戸詰め侍、双極の性格なふたりが、太平の世を斬る!大名笠原家の江戸詰めの柊虎之介兼信は、主君から呼び出され「わしの四人目の男子を守ってくれ」と懇願される。おりしも嫡子が病没して家中では派閥争いが苛烈を極める中の密命。虎之介は渋々動き出すのだったが……
荻野目 悠樹[オギノメ ユウキ]
著・文・その他
ヤマモト マサアキ[ヤマモト マサアキ]
イラスト
内容説明
江戸にふたりの男がいた。一人は大名家江戸詰めの武士・柊虎之介兼信。もう一人は橘隆志郎、用心棒のまねごとをして日銭を稼ぐ浪人である。歩む道が決して交わらぬはずのふたりだったが、一つの事件が彼らを出会わせてしまう。大名笠原家の落胤新伍を巡る謀略、そしてそれを隠れ蓑として蠢く陰謀を、ふたりの侍が斬る―。
著者等紹介
荻野目悠樹[オギノメユウキ]
東京都出身。横浜市立大学商学部卒。1996年、集英社ロマン大賞を「シインの毒」で受賞し、同作にてデビュー。日本SF作家クラブ会員、および日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
poefan
3
冒頭の前のページの文章を見たときはどんな気宇壮大な物語が待っているのかと大いに期待した。面白くはあったが、非常に率直な二人組もの以上の物語ではなかった。謀略も殺陣も同様。でもよくまとまっているので読みやすかった。2016/01/14
あき
1
面白かった。ちゃらんぽらんとクソ真面目、正反対の性格の侍二人がひょんなことからお家騒動に巻き込まれ、イヤイヤながらも手を組んで問題解決のために奔走するすったもんだ。おきゃんな町娘、健気な若君、寡黙な老侍、保身ばかりの上役と、定石通りのベタなキャラ配置だけど、その分堅実でテンポ良く、読みやすい。ちゃらんぽらん侍のいわくありげな過去が気になるところ。隆志郎と虎ノ介、隆の字は違うけど竜虎に掛けてあるのかな。2021/11/15
あさい
0
口は回るし腕もそれなりに立つ浪人隆志郎が火事見物に行った所見つけたのが、襲われる老人と倅のような少年。それとは別に、戦い好きな江戸詰武士が命じられたのは、自分とこの殿の落胤を守ること。殿の落胤である少年を巡って二人が出合い、そして半ば強制的に共闘する話。面白かった!隆志郎と虎之介の全く性格合わない感じも面白いんだけど、後半の隆志郎視点からの虎之介の戦い好きやべーっぷりすごい面白かった!新伍が徐々に成長していって、次第に侍となるのもかっこよかった。めっちゃくちゃ面白かった!2015/07/14
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