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内容説明
真天使を宿す少女・フィアを狙い、福音機関のエージェント“銀の第一相”ディルネハイトと“赤の第二相”禰鈴がSIRENに顕現する。彼らの前に次々と倒れていく理装執行者たち。そしてミソラの前には、かつての敵“青の第三相”ネックザールが現れる。だが、その口から思わぬ言葉がこぼれ―機関により宿された強大な力に心を縛られた妹・禰鈴を救いだすために戦うネックザール。その想いを受けたミソラは、赤の第二相・禰鈴との戦いに臨む。ミソラの方程式とネックザールの新約召喚が共鳴するとき、造られし呪縛が打ち破られる!?
著者等紹介
細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
33
赤色名詠。そのイメージは「炎」と「血」 。炎は希望、血は誓い。過去の咎めを炎が焼き、新たな結びを血が拓く。 時として出会い、時として別れる。 ゆえに――『至上の願いは灼熱の誓血でもたらされることとなる』 。己の体内に流れる血を代償にし、同じ血をの流れる兄を激しく愛し、そして同じ位激しく憎み続けた彼女の願いは、こんなに悲しくも優しい結末を迎えた。水よりも薄く、ワインよりも濃く、血の繋がりとは一体何だろう。片や赤い実は少女が手を伸ばすよりも先に落っこちて、原罪無き天使は追放された。何もかもがもう、致命傷なのか2015/05/05
まりも
16
福音機関から送られる新たな刺客、そして再びミソラ達の前に現れたネックザールの真意は一体…な話。エルベルトと言えば前作で沁力と魔笛が互いに反発、共鳴しあう現象の名前としても出ていたので重要な人物だと言うのはわかっていましたが彼がナザリエルでしたか。前作の人物とも深くかかわっている存在なだけに彼の動向に注目ですね。黄昏から始まった細音作品の集大成になりそうで今後の展開が楽しみ。ミソラはネックザールとの共闘、エリスvsディルネハイトの剣術戦とバトル面もいつもより読み応えがあってよかったです。次巻も期待。2015/01/21
フレイ
9
今巻では福音機関がお久しぶりの登場で、そこに所属する兄妹をメインに据えた話でした。また、ナザリエルや大特異点など、細音作品を読んだことがある人なら聞き覚えがあるような言葉もちらほら出てきており、他作品を読んでいるとより楽しめるかと思います。話全体としては普通に面白かったのですが、一つ希望を言うとすれば、フィアの見せ場がもう少しあったらもっと良かったですね・・・新キャラをどんどん出しているので多少は仕方のない面もあるかと思いますが、巻を追うごとに出番が少なくなっているような気が・・・(汗2015/02/22
真白優樹
8
フィアを狙う機関のエージェントが襲来する中、かつての敵と共闘する今巻。・・・とりあえずあれだ、この作者さんの作品の剣士は強さのレベルがおかしいと思う。そんな中今回はフィアの体調不良が起きる中、妹を救い出す為にかつての敵である兄と共闘することに。・・・この二人、組んだら意外と強いなこれ。また様々な謎も明らかに。・・・一方的なものな感じかこの召喚は。というかやはり世界観がどこか似てるな・・・長く続けば過去の作品から色々な人たちが出てきそうだな、これは。 次回はオールスター大集合になりそうで楽しみである。2015/01/21
ナカショー
7
読みやすくて面白い。敵として出てきたネックザールが捕らわれの妹のためにミソラと共闘するシーンに胸アツでした。2015/05/21