内容説明
最も罪深き“竜殺し”の汚名を持つ、元竜騎士のガルス。彼はリズと名乗る白金の髪の少女―貴種竜と絆を結び、城砦都市テュリエを襲った魔竜たちとの激戦に勝利した。しかし、戦いの中で“竜殺し”の禁忌を犯したガルスは、プロセルシア帝国の神都ラースの地下牢に投獄される。時を同じくして「皇帝崩御」の急報が帝国領内を巡り、次期皇帝を決める“竜選の儀”が催される運びとなった。帝位を争い混迷を深める神都で、獄中のガルスをひとりの男が訪れて、命じる。曰く「皇帝竜を暗殺せよ」と…。
著者等紹介
北沢慶[キタザワケイ]
グループSNEに所属する小説家、ゲームクリエイター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃか
3
皇帝竜アーレスグリュッド。帝国の威信の象徴であり、皇帝の相棒。その暗殺を依頼されたガルスでしたが、リズという怪しげな存在がいる時点で、この結果は予想で来てましたよね。皇帝崩御によって、帝国という場所で多くの話が進みだしたというだけでもあるんですよね。竜殺しと新たな相棒。そのコンビを慕う王族に、実力ある貴族。コントベルリ伯爵が思ていた以上にいい性格していて、「戦争」の時とかはかなり痛快でした。2015/03/20
クロノ
1
どちらかといえば1巻の方が好みだけどこちらも面白かった。続きが出ていないのが残念。2022/09/29
はつかねずみ
1
プロセルシア帝国の皇帝の座を巡る戦いと皇帝竜。 同じドラゴンレイド企画のリプレイの一つ、千竜と刃の革命2巻の最後に出て来た皇帝竜崩御の真相や皇子スティーグも直接的に登場し、同じ時間軸で関連性を持って動いてるんだなと言うのがわかって非常に良い感じ。 データ面ではプロセルシア地方の歴史や地方の紹介に加え、追加流派と霧闇神フラクシスやフォールンドラゴン、ダムドといったプロセルシア地方の情報が満載。 質・量共にプロセルシア地方を舞台にしたセッションをするなら必須と言えそう。 しかし、スティーグ皇子は強いな……。2015/01/18
さば
0
これで戦乱と冒険の舞台が整ったというところ。話は大きく動き、素直なラブがたいへんよろしい。2015/01/20