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内容説明
拡張現実を用い、絶大な人気を誇る幻想闘技『ファンタズム』。伝説を打ち立てた世代の一人でありながらも、事故で人気プレイヤーの姉を殺してしまい、引退した御津神戌意。人々の記憶から忘れ去られ、ただ朽ち果てていくだけの彼の人生は、後輩の少女、刻導イミナとの出会いによって一変する。「わ、わたくしに『ファンタズム』を教えて下さい!そして一緒に戦って下さい!」イミナはまったくの初心者にもかかわらず、公式選手ならば誰もが憧れる五対五の『クインテット・ファンタズム』に参加を希望する。それは過酷で、熾烈な命がけの青春の始まり―。
著者等紹介
東出祐一郎[ヒガシデユウイチロウ]
シナリオライター、小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
16
よくある学園+バトルモノなのかなと思ったら予想以上にシリアスで驚いた。若者の自殺が当たり前のものとして認知される世界で死と隣り合わせの幻想闘技「ファンタズム」を舞台にした作品。ありきたりなバトルものにしない為の設定、魅力あるキャラ達と作者の実力がよくわかる。ケモノガリはあんまり合わなかったけど尖っているけど読みやすいので良いですね。終盤で他校のライバルが一気に出たし今後も楽しみ。ヒロインはイミナが犬っぽくて可愛いがのんびり系のもなむが好みです。2014/08/23
ドル箱
13
さて、初?著者ではないな~過去、何かの作品を読了している筈だが記憶に乏しい、テーマは価値、根底は読めませんでした。少し著者の「思い込み=書きたい事」が強い作品に見えました。設定の限界進化は、云わば、生者のゾンビですが意思はあります。ハヤカワ辺りにあるSF心理もあるのですが、全然、そのレベルに達していません。思慮描写、戦闘描写が短絡的で、え?何故そうなると首を傾げます。いくらラノベでもちょっと唐突過ぎます。そこら辺を、もっと丁寧に書いてあったら良かったと思う。エロゲーのテキストに近いものを感じる。2014/09/09
しぇん
9
ケモノガリの東出先生の新作。前別文庫で出たSFと同一世界の物語ですね。少子化対策に子供を生産する事になった世界。生産された子供たちは生きる価値を見出せずに簡単に自殺してしまう世界と中々世界が凝っていますね。余り自分の好みでは無いのですがメインヒロインが子犬系で可愛らしいですね。主人公は容赦無い所が良い感じです。最後に主人公の過去のライバル達が一斉に出てきましたが多すぎて次までに殆ど忘れてしまいそうです。2014/08/22
T.Y.
7
「自殺世代」と呼ばれる程に若者の自殺が増えた未来社会、拡張現実を使った闘技「ファンタズム」が普及していた。御津神戌意はかつてこの協議で人を殺して以来遠ざかっていたが、後輩の少女・刻導イミナに求められ、ファンタズムに復帰することになる。自殺衝動に抗い、生きる意味を摑むために命がけの協議に挑む少年少女、無双で苛烈な主人公等は作者らしいのだが、武装はバーチャルな拡張現実でありつつ死の危険性ありという設定とか(筋としてはバーチャルでない方が嵌まるような)、学校の部活スポーツという体裁が、いささかしっくり来ない。2014/09/07
1_k
7
東出先生にしては、地味目の作品。王道の学園バトル物+カムバックストーリーだが、そこに割りとガチなスポ根を持ち込んで、中盤すぎるまで本格的な試合のないスローテンポな仕上がりに。背景設定は流石としか言いようがなく、この上なく東出カラーが出ていると思う。しかし、ケモノガリのド派手で度肝を抜く規模のアクション要素のような華やかさには欠けている。私は好きなんですけどね。売れなさそうな感じがして、打ち切られなければいいと祈るばかり。2014/08/23
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