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内容説明
正式に魔術講師となったグレンは、アルザーノ魔術学院で例年行われる魔術競技祭に向け、生徒たちに指示を飛ばしていた。「先生がやる気出してるんだし、私たちも頑張らなきゃね!」システィーナたちもグレンのやる気に応えるべく、優勝を目指していたのだが―当のグレンは優勝で得られる特別賞与を使った、借金返済を目論んでいただけで…!?そして訪れる競技祭。学院が熱気に包まれる中、女王を守る親衛隊に異変が…。女王を取り押さえた挙げ句、なぜかルミアを狙ってきて!?「処刑!?そんな勅命聞くか!馬鹿」拒絶された生徒を守るため、グレンの魔術が秩序を正す!
著者等紹介
羊太郎[ヒツジタロウ]
第26回ファンタジア大賞“大賞”受賞の『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
椎名みさの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
126
「うふ、ふふふっ!先生えらい!私かぁ、ルミアをぉ、娶る権利をあげるわぁ……」正式な魔術講師となったグレンは競技祭で得られる特別賞与を得るために珍しく頑張る。だが、女王の周りの親衛隊に異変が…しかも、ルミアに処刑の勅命が下される。ひねくれヒロイックファンタジー第2弾。凄いな、1巻より圧倒的に面白いじゃん!!やっぱりこの人が新人なんて信じられないな…。キャラや伏線のつけ方が本当に上手い。その中では戦闘描写が1番だと思うね。最後までルミアかなと油断してたらまさかのシスティ、可愛いすぎ!星4つ【⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎】2015/11/23
よっち
67
今回は特別賞与によって借金返済を目論むダメ魔術教師グレンが、魔術競技祭でのクラス優勝を目指す第二弾。各クラスが精鋭を揃える中、あえて全員参加で臨んだ学園祭と、そこでルミアと母で臨席していた女王が争いに巻き込まれるわけですが、今回のヒロインだったルミアだけでなく、システィーナもグレンやクラスメイトたちを上手くフォローして、話の進み具合を円滑にする縁の下の力持ち的存在感がありました。話のテンポも良く新人作家二作目とは思えない完成度。挿絵との相性も良くて、個人的に楽しみな作品になっています。次巻も楽しみです。 2014/11/20
Yobata
63
金欠で食事ができなくなったグレンは特別賞与が出る「魔術競技祭」を知り、気合を入れ始める。そしてその祭には女王アリシアも観覧に来ることとなり、娘であるルミアには思う所があり…。魔術競技祭編,ルミア回。成績上位者による形骸化が進んでいた魔術祭だったが、グレンの全員参加による目指せ優勝でグレンのクラスは盛り上がる…あくまで食費のためというグレンとクラスの為に懸命になってると思うシスティーナ達と大すれ違いしながらもめっちゃ順調に進んで、本番でも良い結果を出しちゃうとか面白いねw最初は食費のためとロクでなしの→2016/04/25
まるぼろ
63
今巻はギャンブルで給料全部をスッた挙句前借りも失敗したグレンは学園の魔術競技祭で2組を優勝させる事で1組のハーレイ先生と賭けをする事に。そしてその競技祭には女王陛下も観覧に来るが…と言うお話です。今巻も凄く面白かったです。切っ掛けはどうあれグレンが良い教師をやっているのも好印象だったし、今巻初登場の元同僚、とりわけリィエルがいいお馬鹿キャラでとても好ましかったです…w 今巻は全面的にルミアの巻でしたが、やはり個人的には禁忌教典の件も含めてルミアにメインヒロインになってほしいなぁ…とw 次巻にも期待です。2015/01/07
まりも
59
面白かった。優秀な生徒で固める他クラスに対してクラス全員で競技祭に参加するグレン達がルミアを巡る陰謀に巻き込まれる話。3年前の約束等グレンと色々フラグ立ててるルミアのヒロイン力に押されがちですが競技で活躍するだけじゃなくグレン不在の中士気を支えたりして頑張るシスティも可愛いな。ヒロインそれぞれの魅力を出しているのが良いですね。一工夫加えた後半の展開といい新人作家とは思えない安心感だな。イラストも素晴らしい元同僚たちの存在感が薄かった事が残念だったけどそこら辺は次巻に期待という事で。2014/11/24