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内容説明
巨大魔導兵器『虚神』の存在によって、剣と魔法、人と人による戦争が終わりを遂げようとしていた時代。魔法大国フレアリアの魔導学園に通うエルク・リードは世界への殺意を胸に秘めつつも、自らの無力さを呪い、無為な日々を過ごしていた。「もう抵抗するな。世の安定のため、大人しく死を受け入れろ」ある秘密を抱えたまま歴史の表舞台に上がることなく、幼馴染みによって殺されるはずだったエルクの運命は、謎の少女との契約で大きく捻じ曲がった。「初めまして、マスター。スピネルはこれより―世界を殺すお手伝いをいたします」対虚神用兵器『虚人』の力を手にした少年の叛逆革命戦記!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
留学生エルクはクラスメイトのミラが刺客に襲われる場面に遭遇、国家機密レベルの秘密兵器と偶然契約し、運命を切り開いてゆくお話。表紙や一部挿絵で攻めている感のあるスピネルは、上手く使えば強力な兵器で、マスターに甘える世間知らずな女の子風。さらに不器用なミラや、大切な約束を交わしながら敵として現れた幼馴染イスカなど、周囲はカワイイ女の子が増えていきそうです。バトルは平凡でしたが、むしろたくさんの伏線をうまく使って、これからどう物語を作っていくのかが気になりました。とりあえず次巻以降にも期待ということで。 2014/06/20
まりも
28
イラストがゆーげんさんという事で購入。ゆーげんさんいい仕事してますね。表紙が露骨すぎて心配してたんですが内容はそこそこ良かったんじゃないかと。まだ1巻なので盛り上がりには欠けますが世界観、キャラ配置などの安定感はさすがですね。スピネルは普段は猫みたいに可愛いのに戦闘になると頼りがいがあるというのが良いな。他にも幼馴染にエリートのクラスメイトとヒロイン勢が可愛らしいのが魅力。バトルは微妙ですが色々と気になる伏線もあるし次巻も買うと思います。2014/06/21
クロウ
20
イラスト買いだったけど非常に良かった。戦略級魔術を有するフレアリアと虚神を有するエルファレス。事実上の冷戦だった2国の間についに火種が生まれる。バトルは面白いが、淡々としていて熱量に欠けるかな。もっと燃え上がるような展開があると良かった。世界観は好み。キャラも立っていた。"正解"を探し続け、祖国をも質に入れるその度胸、行動力は素晴らしい。こういう主人公が大好きだ。2014/07/02
晦夢
16
ツカサさんいいねやっぱり好きだわ。世界への殺意を抱いていたエルクの運命は虚人スピネルと契約したことにより大きく動きだす。この主人公の性格と立場好きだな。最後の取引のとこなんて最高。ヒロインたちも可愛い。プロローグと言った感じでここからが本番かな、次巻も楽しみ。2014/06/26
nawade
11
★★★☆☆ 虚神の存在より軍事バランスが崩壊しつつある世界、留学先で自国に裏切られた少年が人型対虚神用兵器を手にすることで反逆の狼煙を上げる物語。ゆーげんさん、色々と頑張りすぎ!興味を誘うツボを押さえた世界観・キャラクターは流石の安定感。ただ、幼馴染の少女の裏切りから始まる導入部はショッキングなイベントでありながら、演出が中途半端に感じられた。序章は1p位にまとめておいた方がインパクトがあったと思う。後、世界への殺意をテーマとしながら、そこに至る動機が弱いように感じる。もっと絶望を演出すべきだったのでは?2014/06/21