富士見新時代小説文庫 口入れ屋お千恵 繁盛記〈３〉

桑島 かおり【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2014/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 253p／高さ 16cm
• 商品コード 9784040701622
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

女の幸せが通るたび、若草色の暖簾が揺れる……女性専門の口入れ屋「百合花」――家庭、才能、出自と、様々に悩む女たちがそれぞれの仕事と幸福を探して、今日も若草色の暖簾を訪う。そんな折、千恵の元婚約者・孝四郎と商家の娘との縁談が持ち上がるのだが……。

桑島　かおり［クワジマ　カオリ］
著・文・その他

卯月　みゆき［ウヅキ　ミユキ］
イラスト

内容説明

若草色の暖簾―口入れ屋「百合花」は、仕事を探す女性を専門にしている。出生、家庭、結婚など、さまざまな悩みを抱えて、女たちはこの店を訪れる。「百合花」の女主人・千恵は、父と弟を亡くしてから独り身を通してきた。しかし元婚約者の孝四郎に、裕福な商家の若い娘との縁談が舞い込む…。お千恵自身の生き方と幸せを問う、シリーズ第三巻。

著者等紹介

桑島かおり［クワジマカオリ］
福井県出身。「野球小僧　野球青春小説特別号ＣＲＯＳＳ（短編『女子マネ奮闘中！』）」（白夜書房）でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[真理そら]

たぶんこの巻で完結なのだろう。「桜吹雪の乱」はこれまで紹介した女たちの現在を確認しながら、ヒロインの千恵は自分自身の人生を考え、自分の気持ちを見つめて決断する。最終巻として気持ちよくまとまっていた。同じ口入れ屋の女主人のお話でも『起き姫（杉本章子）』とはかなり雰囲気が違う。職を探して訪れる女たちがウブというか苦労知らずというか…。弦巻家の態度がどうであっても、当主は孝四郎なのだからさっさと決断すればいいのに、どこまでもすっきりしない孝四郎である。

2018/09/26

[カピバラ]

ラストは、良かったねー千恵さん！としみじみ思った。お蜜の気持ちを思うとちょっと複雑だけど…。千恵の周りの人たちの温かさがしみました。

2015/01/05

[豆乳くま]

これはこれで完結なんでしょうか？とうとうきた、弦巻への縁談。それもひとめ惚れされての、上司巻き込みの、周りを固められての縁談。元許嫁、今は武家と町人、お約束の涙涙…、この流れからラスト、口入れした娘達の様子を見周りに行っての様々な幸せの形や十人十色の幸せの在り方を考えさせられての決断。ああ、そちらを選んだんだね、珍しいパターンだな、とは思ったもののハッピーエンドで良かった。

2015/03/27

[mikipon]

これで完結なのかな？仕事と恋の両方は選べないんだ・・・でも、弦巻さんの妹はとても好意的で、家まで行ってなかった？何がそんなに反対なのか、よくわからない。町人の娘が武士と結婚するための裏ワザはあるし、過去のいきさつが明らかになったのだから、千恵ならもっと問題ないと思うんだけど。でも、あっさりとお店を譲ってしまうのはもったいないな～

2015/08/17

[ごへいもち]

ここのサイトでネタバレっぽい物を踏んでしまったのでなんだかなぁと思いながら読了。踏みたくなかった👊

2023/06/04