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内容説明
全ての『遺体』が集まり、黒チャイカの儀式によって現世に復活を果たした“禁断皇帝”アルトゥール・ガズ。しかしそれは同時にチャイカの生きる目的だった父親の『遺体』を集める行為は、ガズ皇帝によって使い捨ての道具として仕組まれたものであるという真実を知ることになる。与えられた使命すらも無くし、生きる目的を失ったチャイカに、トールは声をかける。「我が主。初めて会った時の事を覚えているか?」かつて自分が言われた言葉を今度はチャイカに向けて―。再び。見つける。今から。もう一度。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
第9回ファンタジア長編小説大賞準入選作『ドラゴンズ・ウィル』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
25
禁断皇帝アルトゥール・ガズが復活し「チャイカ」の真実を知り、自分を見失ってしまう白や紅のチャイカ達。そこにフレデリカと契約を果たし乱波師から龍騎士になったトールが現れ…。最後の戦い前の嵐を待つ静けさのような巻。戦闘もそれ程なくトールとフレデリカの契約もすぐに終わったねw「チャイカ」の真実を知り己を見失うも目的の為の道具じゃなく目的ぐ生きていく為の道具であって道具に振り回されるなと目的はなんだっていいと諭され復活。トールがたらし化し始めたなw紅チャイカをほだす所なんかまさにw久々にアカリとトールの漫談が→2014/09/20
まりも
24
最終巻に向けた準備回。禁断皇帝の道具でしかなかった事がわかり生きる目的を失ったチャイカ。そんなチャイカを奮い立たせる戦場の道具「乱波師」トール。1巻とは違った構図で良かったですね。アカリも平常運転でどんな状況でも変わらない彼らに安心しました。前回あっさり流されたフレドリカとの契約シーンや禁断皇帝の目論見が明かされたりと終わりへ向けた準備は万全。最終巻がどうなるのか楽しみです。2014/09/22
まるぼろ
21
さて、ガズ皇帝が強すぎるのか割とあっさり神がやられてしまった訳ですが、そんな第10巻です。どちらかと言うと前巻のガズ皇帝の復活から一時避難したトール達やジレット隊の面々が主に存在意義を失ったチャイカ達を中心に生きる指針を提示するといった感じのお話です。紅チャイカが白チャイカに「強さ」についてぼやいてましたが、紅チャイカだって十二分に折れない心の強さを持ってると思いました。序盤のトールとフレドリカの契約のシーンはフレドリカの本音が分かる良いシーンでした。次巻も楽しみです。2016/09/03
sskitto0504
17
今回は前回と繋がってて時間としては経ってないけどもかなり内容は濃かったですね…決戦直前というあたりでの終わりはなんとも気になります。そしてまさかの次巻完結!12巻まで行くと油断してた。楽しみだわぁ…2014/10/22
nineteen11
14
ガズ皇帝復活によりチャイカの存在、世界の成り立ちまで、これまで分からなかった物が全てつながり、ガズ皇帝の目的もはっきりした。ガズ皇帝の語りによると神こそが悪。それに反旗を翻すガズ皇帝といった構図に。今巻はこの世界の謎解きと神殺しまで。神を倒したことで制約がなくなった皇帝が、本格的に世界の支配に乗り出す様子。神を倒すほどの力を持ったガズ皇帝に、果たしてトール達は抗えるのか。2014/10/04