富士見ファンタジア文庫<br> 氷結鏡界のエデン〈13〉楽園現奏―エデン・コード

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富士見ファンタジア文庫
氷結鏡界のエデン〈13〉楽園現奏―エデン・コード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784040700649
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

穢歌の庭で巫女・ユミィに異篇卿・イグニドは語る――あの日、天結宮で起きた真実を。一方、シェルティスは決意を秘めていた――最深部で第七真音律を詠うことを。二人の想いが錯綜する重層世界ファンタジー、完結!

内容説明

「第七真音律は、すべての魔笛を消滅させる鍵。だけど…」穢歌の庭で向き合うふたりの少女。ひとりは皇姫の後継者として、祈りを詠う使命を帯びて。ひとりは愛する人を救うため、世界を敵に回して。同じ想いを抱いたはずの鏡を介した実像と虚像。そして、第七真音律を帯びた少年、シェルティスは穢歌の庭を進む。最愛の人を守るという想いを叶えるため―浮遊大陸で希望を胸に抗う者たち、穢歌の庭より悲哀の遠吠えをあげる獣たち、その戦い。魔笛を宿した少年、沁力を持つ少女、ふれ合うことのできないふたりの約束。すべての願いと戦い、決意と希望が交錯する、重層世界ファンタジー、終曲!

著者等紹介

細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

42
始まりは、一体いつだったのだろう。落葉の中の別れから?ううん、もっとずっと前から。世界に望まれた少女と少年の代価。氷よりも冷たい現実があった。奏でられた謡は溶けあわず、共に歩めない約束があった。仲間が出来た。砂を織り、音を織る悠久の戦いを知った。お日様が涙を零し、赤い花は無残に拉げ掛けた。悲しみを覚えた。優しさに、温かさに気が付いた。譲れぬ想いと沢山の愛の形を知った。不器用だけれど、これが私と貴方の愛の形。高い塔の天辺で待っていた約束。今は二人、手を繋いでこの地平を歩いていこう。一緒なら、何処までも行ける2014/10/05

いーたん

40
良かった。本当に良かった。良い終わり方だった。誰も死なず、幸せな終わり方でホッとしました。 ミカエルや剣帝や紫苑まで出て来て興奮しました。 エピローグにはシィやいいんちょまでででくるとは(笑) シェルティスとユミィが最後に手をつないだことはもとより、イグニド(ユミエル)が別世界に生きていたことが嬉しく、また憑き物が落ちたような清々しさが良かった。来月の次回作も楽しみです。2014/03/25

佐島楓

27
キャラクターひとりひとりの気持ち、性格づけ、世界観など、丁寧に考えられ、イメージしやすい作品でした。最後は大団円だとわかっていても、そこに至る道のりが長く、登場人物と同調しながら辿り着いた感があります。この13巻を駆け抜けるのは作者さまとしても大変だったでしょう。お疲れ様でした。新シリーズもあるようですから、終わりではないですね。2015/05/16

コリ

25
とうとう完結。次から次へと援軍が駆けつける展開は王道ながらも胸が熱くなるなぁ。見所は沢山あるんだけれどシェルティスとユミィが触れ合えるという、一番見たかったシーンを見ることが出来て大満足。手をつなぎ、やっと共に歩めるようになった二人に心からの祝福を。イリスと凪の再会、そしてドタバタがまた見れたのも良かった。この二人にも是非幸せになって欲しい。ミカエルの活躍がもっと見たかったかな。凪はさっさとミカエルの全身メンテをしてあげなさい(笑)とにかく良かった。本当に最高だった。次回作も楽しみ。2014/03/27

まりも

25
遂に最終巻。決着をつけなくてはいけないキャラが多すぎたせいか少々の物足りなさを感じたけど最終巻に相応しい大団円でした。マハは死んだと思ったら生きていたりどう足掻いても悲しい結末しかないイグニドにもちゃんとした救いがあったりと最後まで優しい物語でした。敵味方両方ともが優しいからこその結末で何より。異篇卿の面々はまた違うシリーズで出てきそうな予感がしますね。シェルティスはちゃんとユミィの所に帰れたしイリスと凪も新婚旅行するみたいだし良かった。次回作は来月という事で楽しみ。2014/03/22

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