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出版社内容情報
帝国全土を駆け巡った“皇帝崩御”の報せを受け、群雄たちが動き出す。皇位継承権を巡る皇子たち、帝国海軍を率いる女傑、帝国最強の将軍――。兵なき僻地を治めるうつけ皇子がとった生き残りをかけた奇手とは!?
内容説明
帝国全土を駆け巡る“皇帝崩御”の報せ。ある者は己の正統性を掲げ、またある者は野望のため、あるいは大義のため―群雄たちが立ち上がる。一方、その群雄に埋もれる“うつけ皇子”サイファカールが示した指針とは、皇太子に叛旗を翻す者を討ち、反乱の意思をみせず、密かに勢力の拡大を図ること。だが、それには大きな問題―圧倒的な兵力不足があった。「少数でも問題ない。さて、皆には侍女服を着てもらうおうか」突然始まるステラステラ、リ・イン、ネムネモの侍女修行。“うつけ皇子”の狙いとは?それとも、ただの思いつき?群雄たちが野心を明らかにする時、帝国の興亡が決する!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
今回皇帝の事故死に対して、有力な各陣営がどう動いたかを描いていた巻。サイファカール陣営のシリアスになりそうな展開をシリアスにさせない明るさが、このお話の読みやすさに繋がってるとは思うんですが、何かあるたびに話がどんどん脱線していくので、もう少し周り女だらけの状況とか、エロ要素は適度な感じに抑えてくれるといいかなと(苦笑)物語全体としては意外性はないものの、話を手堅く作って、きちんと進むべき方向に着実に進めていってるとは思うので、その辺はさすがの構成です。あとはこの広がった世界観をどうまとめていくかですね。2014/03/17
まりも
20
今回はサイファカールやその他の候補が本格的に動き出す話。2巻の段階で多くのライバルが現れるのでキャラの把握に苦労するけど物語がどんどん賑わってきて楽しいな。この作品はすごく純粋に戦記物として面白いのです所々挟んでくるエロ要素がちょっと邪魔ですね。お色気が必要なのはわかるけどもう少し場面を選んで挟んでほしいです。次巻はサイファカールが舞台上に立つきっかけの回になるという事で楽しみです。2014/01/20
S.T.
15
来ました『ローマ帝国興亡記』2巻(違)。1巻で辺境州に飛ばされたサイファカールのもとに、皇帝崩御の報が飛び込み、いよいよ本格的な主人公の雄飛が始まる。語りが少し特殊で、戦記物ではあるけど、歴史物の傾向が強い本作。1から10まで語っててくどすぎるって意見もあるようだけど、個人的には賛成です。というのも、古代や中世をモデルにしたファンタジー戦記の批評で、作中の世界の価値観が現代とまったくちがうのを理解できてない人が割といるのは昔から感じてるので。まあ、作者のお寒いギャグ展開については擁護不能ですけどね(笑)2015/10/11
@わんだ。
15
サイファカールが群雄の一角になる回。他の王子たちやその他の実力者たちが何人か出てきました。この中で何人と直接戦うことになるのだろうか?それにしても行程の死に方...まぁ、あそこまですごい人だと変に暗殺とかだと微妙になりそうだからしょうがないのかな?あと、相変わらず所々にエロ要素が、ある分には構わないけど、真面目な感じの場面でも容易に脱線してしまうからそこが残念かな。次巻は春~夏辺りらしいので楽しみに待ってます。2014/01/19
UC
13
積みから読了。久々に続きを読みました。そうそう、軍記物語のように話の語り手から見た架空の歴史の振り返りとも言えるライトノベルでしたね。ん〜、妙なサービス展開を含めずに書いてくれたら面白そうですが、それはそれで味気が無くなるのでしょうか。2015/08/31