出版社内容情報
「今年も夏が越せました」そう呟いた妻はもういない。
孫娘のツイッターをきっかけに話題沸騰! 91歳の著者が手書きで作った歌集が待望の書籍化。歌を通じて妻への想いをつづる不器用な夫と、死を覚悟した妻が過ごす最期の日々――。涙なしには読めない情熱の歌集。
内容説明
「今年も夏が越せました」そう呟いた妻はもういない。孫娘のツイッターをきっかけに話題沸騰!91歳の著者が手書きで綴った情熱の歌集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
120
亡き妻に捧げる歌集。お孫さんがTwitterで呟いたことで評判になったようだ。涙なしでは読めない。作者の妻を想う切ない気持ちがストレートに伝わってきて、読みながら涙が止まらなくなった。お孫さんによる後書きによると作者は愛情を伝えることが苦手だったそうだ。そんな人の胸の中にこのような純粋な想いが秘められていたとは驚きである。いつも思うことだが、歌は人の想いを最もよく伝える器なのだ。お気に入りの一首をご紹介。「何げない結び目と云えどわが妻が残せし匂い解き難き哉」2016/08/01
くぅ
60
亡き妻を想い90歳のおじいちゃんが綴った愛の歌集。今年、何かで紹介されて知り、読みたくて読みたくて図書館で借りた。奥様のことが大好きで大好きで、一人残されたことが寂しくて、残されて尚とても大好きで…っていうのがすごく伝わって気づくと泣きながら読んでいた。こんなにも愛された幸子さんは幸せだろうなぁ。巻末の孫娘まちこさんの文も素敵。別れ際、死化粧の妻を抱きしめて口づけしてあげたかったというおじいちゃんの話や、結婚というと求め合う華やかな生活を夢見るが、本当の愛はすごく地道な作業なんだろうなという言葉が温かい。2016/09/15
3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛
24
91歳の著者が妻を想い綴った短歌集。先立つ妻を想い、別れのあとに妻を想い、日々の何気ない生活に妻の姿を想い詠ったもの。その情景が浮かび、著者と妻の口に出さずとも思い合う姿、その思いが痛いほど伝わり涙が流れます。最後のお孫さんの文章も含めて心に深く染み入りました。短歌を読みながら、病院での時間を過ごす家族の姿が浮かび、見過ごしている沢山の大切な思いがあることに今更ながら気づかされました。そして何より大事な自分の家族の顔が浮かび、感謝の気持ちや一緒にいられる時間をもっと大切にしたいと思いました。2017/03/14
てまり
10
先立たれてなおつのる愛おしさと、悲しみと、悔いと、寂しさと。自分の事のように胸に迫って、冒頭から涙が止まりませんでした。 切ないけれどもあたたかい。 それはそう遠くないいつか、きっとまた会えるという思いがあるからなのかもしれません。2016/04/07
退院した雨巫女。
9
《図書館ー新着》永年連れ添った奥様を亡くした喪失感や、辛さは、きっと私以上。私なんかたった八年間しか一緒に暮らしてないから。(>_<)2016/05/28
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