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内容説明
人体を神話や伝承の存在に変貌させてしまうデジタルウイルス「オラクル」が拡散し、ウイルス感染者「フェクター」による事件が発生しはじめた近未来。人々はオラクルよりも感染力の高いワクチンを開発し、それを視聴した者の一部が、『一時的に動物や昆虫の特性を自身に宿す』という副作用を用い、フェクターに対抗していた。とある夏の日、総上叡理の下に失踪していた幼なじみの少女が現れる。彼女とともに、叡理はあるフェクター事件を追っていくが、その途中で最愛の妹との関係を揺るがす事実、自身の存在の根幹に関わる真実に直面し―そして、世界の敵となった。これは、一人の少女を守るため、数多の異形の王と化した少年の記録。
著者等紹介
櫂末高彰[カイマツタカアキ]
1977年、福岡生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
34
「そうだな。単に答えるだけじゃ面白味がない。だから、ここではこう言おうか。私は、お前だ。うん、我ながら悪くない回答だな」これは面白い!!!物語はデジタルウイルス「オラクル」が拡散し、ウイルス感染者「フェクター」による事件に主人公の総上叡理が関わっていきそれに最愛の妹の総上慧との関係を揺るがす事実が直面していくストーリー。兄が妹を想ってるから妹モノとも言えなくは無いかな。それと、帯にある「妹消しますか、人間やめますか。」のキャッチコピー好き!!もう、本当に凄いです。星6つ【⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️】2015/03/25
まりも
30
デジタルウィルス「オラクル」が引き起こす事件に巻き込まれた少年が愛する人の為に戦う異能バトル作品。設定やキャラクターは良かったんですが、それ以外は微妙です。情報を開示するタイミングが悪く、無理矢理説明を入れるせいで状況把握がし難いし、理解出来ないまま新たな情報が出てくるので読んでいて混乱しっ放しでした。そのせいで緊迫感がある筈のシーンや戦闘もイマイチ惹き込まれないのが残念。主人公の能力は色々と可能性がありそうだし、まだまだ謎は多いけど次巻買うかはわからん。2015/02/26
アウル
16
まあまあかな。設定は昔に漫画で似たような感じのを読んだ事があるような気がする。読みやすいんだけれども、全体的に浅く話が繰り広げられているのが勿体無い。謎も残ったままのが多いので今後どうなるのかは気になるので次巻出たら一応買うかな。妹の存在感が強い、妹の為なら全てを敵にまわそうとする主人公なだけに他のヒロイン候補が出てくる隙間ないな。2015/03/07
晦夢
16
面白かった。人体を神話や伝承の存在に変貌させてしまうウイルス、オラクルが拡散した世界で人々はネメシスというワクチンで動物や昆虫の力を使い対抗していた。これはまんまと騙された。そっちだったか。シスコンは正義ハッキリ分かる。妹のためなら人間もフェクターも敵に回すという筋金入り。勢力をトランプで例えてたの好きだった。どこまでが人間なのか、何が正義なのか。さて次巻はどうなるのか楽しみ。あと吸血鬼ってやっぱり夢があるよね。2015/03/01
真白優樹
13
近未来の世界で人を怪物へと変えるウイルスとそれにより巻き起こる戦いに巻き込まれた少年が最愛の妹のために戦うお話。・・・義理の兄妹だからセーフである。というか早かったな割と。物語の根本と秘密が明らかになるのがだいぶ早かった気がするも設定としては面白いし少年が目覚めた最凶の力も中々に面白い。・・・直接的な戦闘力も改変次第で高くなりそうだなこれは。世界と敵対する事になろうとも愛する人を守ろうとするのは中々に面白いし、明かされていない部分も含めて次が楽しみになる。 次巻も楽しみである。2015/02/26