内容説明
ヴェンデリンのパーティ『ドラゴンバスター』の初めての冒険は、あわや全滅の危機に瀕しながらもメンバー客員の活躍でどうにか終了。その結果、パーティの全員が国家予算並みの莫大な報酬を得ることとなった。―そして、その莫大な報酬が物語の新しい局面を開く。多額すぎる報酬金の使い途に困り果てたエル、イーナ、ルイーゼの三人は、ブライヒレーダー辺境伯に相談を持ちかける。ブランタークの助言もあり、余分なお金はすべてヴェンデリンに押し付けようという結論となった。その使い途のない資金を何かに役立てようと考えたブライヒレーダー辺境伯は、大陸南端の広大な大地の開拓に目を付ける。その意図が思いっきり込められた『魔の森への慰霊討伐』という依頼が舞い込み、ヴェンデリンは難色を示すものの、断りづらい背景もあってこれを承諾。こうして、物語は古巣のバウマイスター騎士爵領に舞台を移し、実家の御家騒動に巻き込まれていくヴェンデリンなのであった。
著者等紹介
Y.A[YA]
2009年頃から二次創作を書き始め、2012年よりオリジナルを手がける。「八男って、それはないでしょう!」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
39
再読、寄親の辺境伯からの依頼で、先代が魔の森に派遣し戦死した約2000名のゾンビ達の殲滅。そのために地元に戻ってきた主人公達。それに過剰反応する長男、辟易する父親と名主達。色々とモメるも、ゾンビ退治は分家の大叔父がゾンビの上位種リッチになっていた事以外は無事に終わるが、、主人公が帰還したせいで燻っていた不満の火が一気に噴出した地元は、中央から見たら内紛状態。主人公の安全を万全にするために兄と腹ぺこ少女、ヴィルマが護衛に就く。そして、長男へ当て付けるように領地を勝手に開発し出した。次巻は荒れるな。2020/05/03
しまふくろう
26
続けて購入。絵は可愛らしくて大変良い。 物語は出世したり開拓したり実家との云々の話。なんというか、馬鹿扱いで散々煽っておいて暴発したらオマエが悪い、という流れは流石にクルトが可哀想。まあ確かにアレだったけど、弟に便乗した兄達や素で周りを見下してる主人公の方がよっぽど性根が悪いよなあ。 あと、章の頭ごとに『これまでのあらすじ』を入れるのは何かのギャグなんだろうか。説明を何度も繰り返すほど複雑な物語ではないので、正直いらないと思う。2020/04/05
爺
9
ようやく実家改革。長兄クルトは最初の方ではあまり描写なかったのだが、こうも愚劣に描かれるか…。しかしそれ以外の兄たちが妙に物わかりが良すぎる気もする。みんなクルトよりは気を見るに敏だったということなのか。ちょっと都合が良すぎるような気もするけど、もうここまでやっちゃってたら関係ないか(笑)。2017/04/04
たみ
8
1話を読んで、遂に実家問題にメスが入る!と期待したのも束の間、直後に下着を物質転移させる茶番回が挟まり大いに萎えた。長男クルトは悪辣でも無能でもなくただの意味不明な言動をして読者に嫌われるだけの道化として描かれており、「それはないでしょう」感が強い。そして真に恐るべきは、4巻時点で何も起こらなかったことである。雑務やバザーで金も手に入るが使い道がなく、主人公たちも話も前に進んでいる感じがしないし達成感もない。帰省したときは距離を置くとか言ってたのに流れ作業的に実家を乗っ取るような話になってるし……。2021/04/07
eucalmelon
8
下着を盗られても許される、ヴェンデリン、なかなかの愛されキャラになったようだ。両頬にモミジを浮べても言動が変わらないベッケンバウアー氏、清々しいまでにお笑いキャラだ。 エドガー軍務卿、ヴィルマの義父。食費がかかるヴィルマを飼っているのは、なんか好感が持てる。まあ、ヴィルマはなんか可愛いから当然かもしれない。 ヴィルマは賢い癖に馬鹿っぽくて、よく食べるところが可愛い。護衛として使えるところもただの女ではない。もっと言うと胸もそこそこ大きい。金があれば、飼ってみたい。2020/06/04