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内容説明
―ある日「カミサマ」が全人類の夢の中に現れてこう言いました。人類様を救済いたします！そのために一人の「イケニエ少女」を殺してください。ただし、彼女を「不死」にしました！彼女を殺す方法はただひとつ―「幸せ」にする事です。それではみなさん、精一杯彼女の事を「幸せにして（ぶっ殺して）」ください！それから数年後、「カミサマ」によって超能力を得た人類が住む街に、異世界から普通の男子高校生・高松裕がやって来た。そこで出逢った少女、「エル」が「イケニエ少女」だとも知らず、彼女の事を「幸せにする」と約束するのだが…。第１０回新人賞“審査員特別賞”受賞！審査会で物議を醸した問題作がここに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
人類救済を行う代償としてカミサマからイケニエに指名された少女・エル。そんな彼女と出会い、その願いに応えて幸せにすると約束した裕の物語。エルはカミサマによって殺そうとしても死なないけれど、幸せになればなるほど死に近づく身体にされていて、裕はそれを知らないまま再会し、幸せを感じる度に体調を損なっていく彼女が切なかったですが、間に挟まれた超能力者たちの話は中途半端でやや蛇足感。ベース部分はとても良かっただけに、続刊前提で話を広げるより、二人にもっと焦点を当てて一話完結にした方がいい話にできたのかなと感じました。2014/11/24
半熟タマゴ
27
人類を救うためカミサマからイケニエに選ばれた少女と異世界に飛ばされた少年の物語。最初はてっきり日本での話しかと思ってたのだけれど。ユタカが何故急にエル達のいる世界に現れたのかも謎だし。続きが出るのは決まっているみたいだからこれからに期待。カラーイラストにもいるのに出番がほとんどなかったカレンが気になっているから２巻で活躍して欲しい。2014/12/09
まりも
23
人類を救う為に生贄となる少女との物語。設定は結構好きなタイプで結構期待して読んだのですが続刊前提のせいか話が薄く切ない世界観を活かすことなく終わったのが残念。主人公がただ流されるまま動いていたようにしか見えない点もマイナス。超能力者との会話を削って二人の掘り下げをしっかりとしておけば主人公の行動に説得力が出たように思います。受賞作なんだから1冊の中で纏めんとダメでしょ。イラストも良かっただけに本当残念。2014/11/26
θ(シータ)
20
「とりあえず、わたしの胸を揉みなさい！」えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！まさかの続くの！？確かに、ページが少なくなってきて「これ、ページが足りるか？」と思ったけど続くとは思わなかったよ……まあ、そんな自分の事はほっといてまあまあ面白かったです。設定はいいんだけどその設定を十分に生かされて無いかなーとは思いましたけどね。でも、冒頭の所のカミサマの所はとても良かった！あのカミサマのテンションいい！！まあ、面白かったけど人によっては好きかもしれないし嫌いかもしれない作品でした。星３つ【⭐️⭐️⭐️】2015/03/16
ツバサ
20
幸せになると死ぬ少女。この少女をイケニエ少女と言う。何か読んでて辛かった。イケニエ少女のエル、主人公のユタカ、リタ アガサ、それぞれのキャラが色んな考えを持って行動してるんだけどすれ違う感じが辛かった。最後母親の話で終わるとは。1巻でまとまると思ってたけど続くみたいだから2巻も買う。2014/12/12
