内容説明
喜びをつかみなさい―シェークスピア、ワーズワース、エマーソン、ソローなど、作家や詩人の言葉に、絵本作家ターシャ・テューダー(1915年生まれ)の美しい絵を組み合わせた『喜びの泉 ターシャ・テューダーと言葉の花束』は、私たちにそう語りかけます。作家たちが賛美するのは、輝きに満ちた自然、あたたかい人の心、夢がもつ力。ターシャの繊細でぬくもりのある水彩画が、それらの言葉の意味を身近に感じさせてくれます。彼女の孫たちのかわいらしい姿や、子供時代のターシャも登場します。「喜びを感じる義務ほど、軽んじられている義務はない」と、ロバート・ルイス・スティーブンソンも言っています。『喜びの泉 ターシャ・テューダーと言葉の花束』は言葉と絵で、無邪気な子どもの心と思い出のなかの小さな楽しみを描いています。知恵と感動のこの一冊を見ていると、私たちのまわりにもたくさんの喜びがあることに気づかされます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
74
図書館本 大人向けの絵本と題された棚に置かれていたので手に取りました。なるほど(人生に疲れた)大人向けだ!色々な時代の哲学者や作家さんの言葉が美しい絵に添えられて紹介されています。イメージとしては「今を精一杯喜ぼう」という感じのメッセージかな?喜びを忘れ人生に疲れた大人…ずいぶんイヤな大人になったものです。2022/10/01
ぶんこ
46
ターシャに喜びを与えてくれた言葉や情景を、水彩画で表した優しい本でした。子ども時代を過ごした地が描かれていて、豊かな自然と共にあった日々だったこと。感性が豊かに育っていったことがうかがえます。言葉と絵がストレートに合致していないようなとき、じっくりと見ていると少しは理解できた気分になるから不思議。ターシャの作品を難しく考えることなく、読者である私の感性で受け止めればいいのかなとも思いました。2020/12/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
アメリカで自然を愛し暮らす生活をそのまま絵に表しているターシャの絵本。文学の名句に自らの水彩画を添えている。その絵が田舎暮らしの子どもの日常的で、名句をお説教くさく感じさせないように思える。2020/01/09
Ryo
10
図書館。ターシャが好きな格言にターシャが絵をつけた絵本とな。中表紙の母子の絵はそのままターシャと息子たちなのかな?「私たちは自分を離れてものを見ることはできないし、自分の中にないものを作品に込めることもできない/オスカー・ワイルド/夢に向かって自信をもって進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう/ヘンリー・D・ソロー/人は自分が置かれている立場をすぐ状況のせいにするけれど、わたしは状況を信じません。この世で成功するのは、立ち上がって自分の望む状況を探しに行く人、見つからな→2020/09/30
ochatomo
6
失敗に落ち込んでいた時、格言に力をもらいたくて手に取った大判絵本 『ぬくもりのある水彩画とターシャをささえた言葉』をじっくり鑑賞 原題“The springs of joy” 元本1998年 1999刊2024/04/17