感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
341
珍しく友人から本を勧められたので読んで見た。夫婦関係とはなんぞやと考えさせられた。いろんな人が色々考えながら日々を暮らして時にはぶつかったりしながら妥協しているのだなと感動した。2018/05/15
読特
71
夫が主たる家計の収入を担い、妻が主に家事をする。そんな家庭での夫の立場は脆いもの。ご飯作ってくれない、洗濯してくれないですぐに困ってしまう。怒鳴ろうが暴れようがやってくれなければどうにもならない。子供を巻き込んで出て行かれる前にちょっとはメッセージが欲しいもの…夫婦の関係は千組千様。円満が続くもの、別れるもの、どちらかの我慢で成り立つもの。それぞれの事情も千差万別。しかも時間とともに変わっていく。ありそうだけどやっぱりないストーリー。ないはずだがありがちなシチュエーション。考えるきっかけを楽しめればよい。2023/06/25
ひめありす@灯れ松明の火
58
妹と二人「あー、現実だよね」「リアルだね」「離婚してもいいですか?」「離婚してもいいですか?」と口々に言ってしまう位、何処にでもあるかもしれない危機の物語。結局主人公は、現状維持を決定するけれど、その願に気付いたことってきっと、何かを楽にして、そして同時に、気がついてしまったからにはもうこれまでの生活に戻れない何かを差しだしてしまう事なんだと思う。こう言うお話しは女性の視点がメインなので、男性の側の話も読んでみたいな。突然突きつけられる人、虐げられて「離婚してもいいですか?」と思ってしまう人も。どちらも。2015/05/24
きつねこ
50
野原さん、4冊目。ママ友、不登校、再就職と読んで、今度は離婚。本作も鋭く斬りつける。夫婦でも子どもでも、友達、職場と、どんなに親しくて好きな人でも、少しずつオリが溜まるようにズレが生まれる。親しくなければ、もともと気にならないズレ。ポジティブに捉えれば自分の成長に繋がるんだろうけどなかなかそうも行かず。親しくなればなるほど、甘えるし期待も高まる。少しずつ妥協しながら慣らしていけたらいいんですが。2016/03/20
ころこ
38
客観的にみれば離婚する家族ではない。しかし、その問題の無いレンジにある問題を考えるのが文化だし、それを表現するのが文学だ。したがって、本作は文学だということになる。この文学的感性を大切にするならば離婚した方が良い。ただし、離婚して貧困に陥ったり、他の困難に立ち向かったりすることもまた文学である。幸せと文学が必ずしも両立しない。尚、夫はあんなもの。何も考えていないのだ。男にはそもそも文学を味わう感性が生得的に欠けていると考えた方が良い。2022/09/27
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