内容説明
「こんなに、こんなに愛しているのに…」と、悩めるブタ、シッタカブッタがボヤいています。シッタカブッタのじたばたする姿を見て、笑いながら、あなたは幸福や不幸、悩みの正体を発見することでしょう。マンガといってあなどれない、「心」を語る本。第45回文芸春秋漫画賞受賞のシリーズです。
目次
恋に悩むシッタカブッタ
迷えるブタたち
じたばたの中から見えてくるもの
目覚めていくシッタカブッタ
さらにいろいろ考える
悩みの根の根にあるもの
真理の中で生きる
十猪図
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
12
かわいい豚のキャラクターのシッタカブッタくんを通じて、教義を学ぶという堅苦しい仏教ではなく、日常生活から感じる柔らかい仏教を垣間見せてくれる。「私は不安です」というシッタカブッタくんに対して、「不安な心というものをここにもっておいで」というブッタの言葉が考えさせられる。昨日不安だった心は今日はどこかにいってしまう。心は持っていけない。セラピストでありカウンセラーであるブッタの可愛らしさが印象的な一冊。2023/10/17
Yuka
6
この本は大学が院生時代に古本屋で買った本。久々の再読で内容は全く覚えてなかった。 当時は『コブタの気持ちもわかってよ』という絵本が大好きで、その著者だからという理由で読んだけれど、今の方がより一言一言が沁みる印象、 99冊目で読んだ魔女の宅急便のキキが悩んでいたこととも重なって、2つの本がリンクしたような気分。 答えが出る本ではなくて、答えがないことを知る本。 哲学の超入門としてもきっといいと思います。2025/09/16
cocoro.
6
『心』の在り方を学べる四コマ漫画。ゆるゆるキャラクターのブタちゃんがかわいく、その中でも心に響く教訓が染み渡る。苦しみは自らのエゴから始まること、感覚器官は心を意識を向けたものだけ感覚する、という言葉が心に残った。数年後に再読したら、また違った視点で読めそう。2019/05/10
百栗豆茶
3
kindleにて再読。小泉吉宏さん最初の著作。4コマ漫画だけど、ときおり、何故か読んでみたくなる本です。あとがきに。「愚かでは困るけど、賢者になって何が起きても全く迷わないというのを目指すわけじゃない。愚か者と賢者の間にいて、悩み迷うからこそいろんなことに少しずつ気づいていく人がボクはいいと思う」。「ブッタとシッタカブッタ」シリーズは全部読みましたが、どの本にも安心感と気づきがあり、良書だと思います。2024/02/15
りお
3
「悩むことは悪いことじゃない。 カッコ悪いことは悪いことじゃない。 悲しいことは悪いことじゃない。 気が小さいことは悪いことじゃない。 そのまんまでいいんだ。 ぜんぶ愛すべき。 自分の人生なんだもん。」 小学生の頃図書館で読んでた本を見つけて大人になった今読んでみた。今読んでも心に沁みる言葉ばかり。2020/07/13