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内容説明
元不良の高校1年生・真宮逢人はひょんなことがきっかけで、クラスメイトでポニーテールの美少女・藤室綾に初恋中だ。学校の球技大会をきっかけにクラスメイト達とは少し距離を縮められたものの、綾とは進展があまりない。そんな折、恋の協力者である綾の妹・瑞姫は「―なんか変わったね」と言う。初恋をきっかけに、真宮は人として少しずつではあるが成長していたのだ。そのことをどこか嬉しく感じる彼の前に、この夏最大のチャンスが訪れる。瑞姫の後押しもあり、綾と二人きりで夏祭りで店番をすることになったのだ。不器用な少年の恋は果たして実るのか―。元不良の少年と美少女三姉妹が織り成す、青春×初恋×ぽんこつストーリー待望の第3弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
34
夏休み真っ盛り。クラスメイトの藤室綾に片思い中の真宮は、綾の妹の瑞姫や腐れ縁の風太郎から温かい言葉を貰い、自分が少しずつ成長している事を知ると共に、綾に自分の気持ちを告げたいという想いを強める。そんな中、夏祭りに出店するかき氷屋を綾と二人っきりで切り盛りする事になり……。かき氷屋で綾と働きながら、彼女の優しい笑顔を見ていると自分の顔も綻んでいく真宮の綾への好意と、同じ屋台の中という手を伸ばせば触れられる距離にいるのに、自分の秘めた想いを届かせるには遠い場所にいる彼女の背中を見詰める真宮の姿が印象的でした。2017/08/01
まりも
22
もう前回どんな終わり方してたとかどんなキャラだったかとか色々ぼんやりした状態で読んだけどすごく無難な打ち切り的終わり方でしたね。まぁ体調不良なら仕方がないんですが。少し成長をして少しだけ関係性が変わりこれから彼らがどうなっていくのかすごく気になる。MF文庫らしくない良作青春小説だっただけにこの終わり方は切ないですね。なんにせよ次回作出せるなら期待しています。2014/01/25
たく@ぼっち党員
11
シリーズ通して、中の上ということで。あれ?このシリーズって、こんな話だったっけか…?雰囲気はいい。一冊で完結している一般のラストみたいな終わり方。なんともぼんやりしてるな。すっきりしない。ページ数のわりに文字の量は多く、読みにくい。2015/07/15
椎名
11
結局のところ流れるままに流されていく、その中にある縁だったり継続だったりがまた波を作っていくという語りは非常に面白かったのですが、作品としては不完全燃焼。次女がいない子になってたのは残念ですね。「「ここにいてくれてありがとう」が「ここにいてほしい」に変化する」「もしかしたらもう二度と出会えないかもしれないもの、けれどそれは同時に以前出会えたからこそいつかまた出会えるものでもあるはずだ」励みになるようなならないような。縁がなかったらどうにもならない、と逆に考えてしまうこともできるわけで。若干すっきりせず。2015/03/12
AKF-ZERO
10
やっと続きが出たのでかなり期待していたのですが、読んでみたら前巻からガラッと作風が変わってしまいました。心理や情景描写は事細かに書かれてるのですが、文体が非常に淡々としていて恋愛物に必要な熱やエネルギーが全く感じられなくなってしまっており、ただの綺麗な青春小説になってしまいました。一巻を読んだ当初はMFの良作になれるんじゃね?と思ったものがこんな終わり方になってしまったのは残念でなりません。2014/04/15