- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > MF文庫 ダ・ヴィンチ
出版社内容情報
どうか、女の子の霊が現れますように。
著者: 辻村深月 香月日輪 加門七海 福澤徹三 高野秀行 黒史郎 松村進吉 小島水青 田辺青蛙 岩井志麻子
編:『幽』編集部
辻村深月、香月日輪、加門七海、福澤徹三、高野秀行、黒史郎、松村進吉、小島水青、田辺青蛙、岩井志麻子といった人気作家から新進気鋭の作家まで、「愛」をテーマに怪談を書き下ろし。豪華な競作集。
内容説明
怪談文芸にとって、最も古く、最も強烈なテーマでもある「愛」を、待望の初参入をはじめとする手練れの作家が、実話にもとづきながら描き出し、新たな戦慄や感動を与えてくれるシリーズ十作目。虚実のあわいを愉しむ“実話系”怪談集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
46
怪談実話「系」なのだが、今回はエッセイ風の作品が多かった。ほとんど著者達が体験した話となっているのだが、あまりにそういう形ばかりの作品が続くため、福澤徹三のオーソドックスな話が一服の清涼剤みたいになってる。シリーズとしてのスタイルが固まりすぎるのもどうかと思うのだが。特筆すべきは以前に続いて高野秀行。今回は東南アジアの「ピー」を語っているのだが、現地での話の数々が滅法面白い。一度こういうアジアの異界みたいなので一冊書いてくれないかなあ。あと岩井志麻子はタイトルは「あの女」なのに、内容はまた違うような…。2013/12/10
秋製
39
読みたい作家さんや読んでみたい作家さんだらけだったので。 悲しみの先に希望が灯るような話や、ヒタヒタと迫ってくる怖さなど怖いだけではなく楽しめました。2014/05/26
ヒロくま
20
今回の実話系には愛が。不思議で優しいほんのりとした愛や、捻れて歪んだ愛がジットリ浸食してくる怖さを感じました。初っぱなの辻村さんの話し、歯医者さんの待合室で涙ポロリしてしまった。初読みの作家さんのお話も怖かったな~。2016/01/30
カピバラ
20
面白かった!!!!夢中になって読み切りました。一番ぞっとしたのが、「生霊志望」。理不尽な恐ろしさがあった。「ある姉妹」も怖かったな…人間的な意味で。どの話にも悍ましいほどの情念と愛を感じた。2013/12/07
☆kubo
16
どの話もなかなかでしたが、辻村さん、加門さんが良かったかな。特に辻村さんは「世にも奇妙な物語」辺りでドラマ化されそう。岩井さんのあの女はもうそろそろいいんじゃないかな…しかも内容とあんまり関係ないようだし。香月さんもいつもの子供向けの話と違った雰囲気と文体で新鮮でした。2014/01/07
-
- 和書
- 戦国武将に学ぶ経営戦略