出版社内容情報
美しく聡明だが残酷な王女と結婚しようと、若者は鳥や魚やキツネの助けを借りて、王女とのゲームにのぞみます。
内容説明
美しく聡明だが、残酷な王女に結婚を申しこんだ若者は動物たちの助けを借りて王女とのゲームにのぞみます。ブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリ受賞作。
著者等紹介
若松宣子[ワカマツノリコ]
1973年神奈川に生まれる。中央大学大学院博士課程修了。白百合女子大学児童文化研究センター助手を経て、中央大学・白百合女子大学講師
出久根育[デクネイク]
1969年東京に生まれる。武蔵野美術大学卒業。2006年『マーシャと白い鳥』で日本絵本賞大賞受賞。『あめふらし』(受賞当時パロル舎刊)で2003年にブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
81
絵本。絵が独特でちょっと不気味。わがままな王女の婿探し▽王女は国中を見渡すことのできる塔に不思議な窓を12持っている。「王女と結婚したい者は、灯からみてもわからない場所にかくれよ。失敗してみつかったら、さらし首にする」さらし首は97になった。3人兄弟が運試しで挑戦するが、兄2人は98番目99番目のさらし首になる。末っ子はカラス、魚、キツネの知恵を借りて隠れる。あめふらしに変身した若者は王女の髪に隠れる▽残酷グリム童話。王女も若者もひどい2022/11/02
ままこ
76
美しく聡明だが残酷な王女。自分と結婚するために出した条件は命懸けの隠れんぼ。見つかるとさらし首。求婚者たちの運命はいかに…。シュールなグリム童話に出久根さんの独特の雰囲気ある芸術的な絵があっている。2022/06/18
パフちゃん@かのん変更
66
グリム童話。99人も殺してしまう美しく残酷な王女様。出久根育氏のイラストが幻想的。でもあめふらしは小さくてかわいい生き物かな?15cm位はあると思うし、見た目も結構気色悪い感じ?こんなのが髪に隠れたって・・・?人助けをして知恵を借りる話。うまくいったけれど、これで若者は幸せになったのだろうか。2016/06/11
とよぽん
52
あめふらし、知らなかった。そんな生き物がいること。それにしても、グリム童話の無気味さとおかしさを出久根育さんの絵が見事に表現している。王女おそるべし。でも、この男は駆け引きが上手い。そしてキツネの知恵もなかなかだった。はてさて、主人公は、誰だったのだろう。あめふらし?ではないと思うが・・・。2024/02/10
クリママ
38
怖いお話、それに合ったシュールでじっと見ていたくなるような絵。好きだ。2016/11/14