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出版社内容情報
編み物名人のおばあさんが編みあげた見事な蝶の羽模様のせいで浮きあがる編み物。これを羽にした飛行機を作っておばあさんは孫の家目指して飛行します。 小学校中学年から一般むき
内容説明
小さな田舎町の小さな家に、編み物名人のおばあさんがいました。春がきて頼まれ仕事がなくなって、何を編もうか考えているときでした。大きな黒っぽい蝶が窓から入ってきて、ひざにとまりました。見たところただ黒っぽい羽が、よく見ると美しいこまかい模様が浮き出ています。名人のおばあさんは、この蝶の羽模様で肩かけを編むことに決めました。ところが、編みはじめるとむずかしい。何度も何度もやり直して十日もかかってやっと五センチ巾の細い編み物ができたときです。編み物はびくんびくんと動き出し、さらに編み進むと浮きあがり出し、編み巾が増すと、押さえたおばあさんまでがいっしょに浮きあがったのです。―そこでおばあさんは、空とぶ飛行機を作ってみようと考えました―。小学中級以上から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
60
おばあさんがチャーミング。小さな田舎町に一人で暮らすおばあさん。編み物名人のおばあさんはある日、大変な発見をしてしまいます……。器用なだけでなく、頭も良いおばあさん。ワクワクする、楽しいストーリーです。でもおばあさんの想いはちょっと切なさも…。昭和の香りのする村上勉さんの挿絵も郷愁を誘います。2020/01/11
gtn
29
飛行機は、今の暮らしを続けながら、一目孫に会えないかとおばあさんが創造したもの。その希望が叶った途端、一目では済まなくなり、飛行機が不要となった。2022/05/06
くろうさぎ
21
図書館本…。小学生の時に読んで大好きだったお話でしたが今は大型絵本になっているのですね。この本を読んで編み物に興味を持ったことも懐かしく思い出しました。当時はおばあさんの冒険の話をワクワクしながら楽しく読んだけれど、一歳の孫がいる今、同じ立場で読むと複雑な心境になります。今の自分は、このおばあさんほど年をとってはいないけど、大好きなことをして一人暮らしをする生活をやめて団地暮らしになるラストは感慨深いです。それでも大きな挿絵で改めて見ると夢いっぱいで、もう少し孫が大きくなったら買って読んであげたいな…。2018/07/28
花林糖
18
(図書館本)単行本サイズかと思っていたら絵本サイズでビックリしました。編み物名人のお婆さんが編み物に夢中になりすぎ、不思議な蝶の柄を編んだらアラびっくり。想像以上に活動的なお婆さん面白いです。最後の結末は少し肩透かしでした。2020/03/01
紅花
18
2日に分けて読み聞かせる。おばあさんのワクワク、ドキドキが丁寧に描写されていて、子供もじっくりとお話の世界を楽しんだようだ。2016/12/06
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