出版社内容情報
アイヌを父,和人を母に持つマサとユタカは,美しく誇りたかい姉弟。だが,彼らをみる人びとの目は,つめたかった。 中学生から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
40
全4巻。子どもの頃読んだ覚えがあってアイヌがらみの児童文学ということで再読(?)。当時かなり有名な作品だった覚えがあるが、(?)というのは題名以外は全く思い出せなかったため。思いの外、ストレートなアイヌものである。主人公は中三と中一のアイヌ人姉弟。読むうちにアイヌの歴史がわかり、その自然観・世界観に自然と入っていける。そう神と自然と人間が一体化した世界観。この第一巻では和人ばかりの中学校での"いじめ"の中で、中学生らしいみずみずしい自我の確立、本書の場合は自我=民族意識の確立への格闘の物語が語られる。2015/05/12
ちょん
21
読みたくて読みたくて仕方なかった本。どこにも見つからないなぁと思っていましたが、灯台もと暗し。地元図書館で発見。ひとまず第1部の上下巻を借りてきました。自分が生まれる10年くらい前の時代の話、という認識でいいかな?北海道のアイヌの生き方が優しくて残酷な言葉で描かれてます。これは小学生の間に読むべきだった!!2021/05/11
菱沼
1
再読。最初にアイヌ語の詩が載っていたことは忘れていた。意地悪をする子たちはステレオタイプではあるけれど、小学生の頃にこの物語を読んで、アイヌの人たちのことを知ることができたのを思い出した。2021/08/23
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