出版社内容情報
人間が地球規模で「環境」を考えた最初の本『沈黙の春』を書いたレイチェル・カーソン。「地球の恩人」ともいうべき彼女の生涯を、多数の写真とともに辿る。 中学生から
内容説明
1962年アメリカで出版された一冊の本が、世界中に大きな衝撃を与えた。『沈黙の春』と題されたこの本は、当時広く使用されていた殺虫剤、除草剤、その他の化学物質が、環境や生き物に、世代をこえて影響を与えることを初めて警告したのだ。人類のもっとも重要な課題といえる環境問題の原点として、この本の著者レイチェル・カーソンは「地球の恩人」とも呼ばれている。
目次
第1章 自然と本
第2章 さあ、海へ
第3章 作家への道
第4章 『潮風の下で』
第5章 『われらをめぐる海』の出版
第6章 『われらをめぐる海』がベストセラーに
第7章 『海辺』『センス・オブ・ワンダー』
第8章 一通の手紙
第9章 反響を呼んだ『沈黙の春』
第10章 生命の終わりへの旅立ち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽子
17
『センス・オブ・ワンダー』を読んだことがきっかけで目に留まった本。この時代では珍しい女性科学者レイチェルの伝記。海洋学の研究、農薬や化学物質がいかに人間と生物の環境に深刻な被害をもたらしているのかを世界中に問い続けた彼女の心は生物への愛情に溢れている。文学的才能は科学者になって、更に開花。レイチェルが亡くなってから60年近く経つ。この時代にこれほどの影響が出ているのだから、現代の私たちの生活する世界は、どれほど危険な物に侵食されつつあるんだろうか?と恐ろしさを感じた。『沈黙の春』機会あれば読んでみたい。2019/06/17
ひじり☆
9
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】内容が濃いのに分かりやすい!!レーチェル・カーソンさん自身の生き方が素晴らしいのはもちろんだが、そのご両親、特に母親が作った教育環境が素晴らしい。教育がやはり人間、延いては未来を作って行くんだなと実感。「彼女は非常に有能な管理職であり物事を最も単純な方法で速やかに回り道をせずに成し遂げた。彼女は私たちがかつて聞いたこともない最も優しくて物静かな脳を『ノー』する非常に高い知性を持った人物だ」同僚の評価が印象的。2019/07/05
おはなし会 芽ぶっく
7
教育出版国語 6年生 【平成27年度教科書掲載本 令和2年度教科書掲載本】2015/06/19
杏子
7
5年ブックトーク用に読了。しかしこれも借り手0。いいのになあ・・・紹介のしかたがまずかったかな、と反省している。2012/10/08
おはなし会 芽ぶっく
5
小学校の国語科単元で、伝記・ノンフィクションがあるので担任に紹介。教科書でも紹介されています。2019/04/10