出版社内容情報
SNS、感想文など、文章について、若い読者からの質問に著者が答えます。文章読本の形をとりながら、人生論にも通じるエッセイ。
内容説明
若い読者からの「文章について」「書くことについて」の質問に答えます。ツイッター・メールから読書感想文まで、書くことの楽しさとコツを教えます。小学校高学年から。
目次
第1章 友情を書く(魅力的な文章の魅力とは?;どんな服を着て、どこへ出かけますか? ほか)
第2章 気持ちを書く(ショートケーキと感想文;気持ちを頭で考えて書く ほか)
第3章 意見を書く(根を張って木を立たせる;理解していることばだけを使う ほか)
第4章 体験を書く(話しことばと書きことばの違い;小説の自由 ほか)
第5章 自分を書く(あなたもきょうから詩人;詩を書くことは、自分を書くこと ほか)
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。1993年『おとぎ話』で海燕新人文学賞を受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞、2019年『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で日本子どもの本研究会作品賞、2009年原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。1992年に渡米、ニューヨーク州ウッドストック在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡部敬史/おかべたかし
101
あたたく、時には厳しくもある素敵な文章教室でした。書くことによって、思いも寄らない方向に物語は進んで行く。ここにこそ私が書くことに惹かれる点がある。という趣旨には本当に同感。文章を動かすことで、人は新たな内なるものからの発露と出会えるんですよ。2020/02/07
☆よいこ
71
Web連載を書籍化。読者からの質問メールに著者が答える形で文章書きの心構えを語る。[魅力的な文章を書くには]わかりやすく書く。感謝の気持ちをこめる[感想文の書き方]論理的に筋道をつける[もっとよい文章を書きたい]ことばを理解する。[文章のダイエット]あなたに意見がなければ意見を言うべきではないし、書きたいことが無ければ何も書く必要はない。[小説の自由]推敲しろ[文体とは]あなた自身の言葉で書く[詩を書くことは自分を書くこと]▽読みやすくわかりやすい。なにより著者の文章愛に溢れている一冊でした。良本。2019/11/26
なの📖 @低浮上
30
文章の書き方について分かりやすく書かれていました。文章を書くのが好きな自分にとっては参考になる事があったり、共感があって面白かった。 文章を書くのが好きな人におすすめです。2024/01/24
いこ
25
レビューが苦手です。「読メ」は自分の読書の記録なのだから、「○」「×」とでも書いて済ませることもできます。でも「(できれば)自分の感動が伝わってほしい」し、「(できれば)同じ本を読みたいと思ってほしい」し、「(できれば)同じ本を読んだ感想なんかを話したい」なーんて、大それたことを思っています。そんな中で出会ったのが本書です。正味1時間で読めてしまうし、ルビだらけで小学生でも読めます。でも中身は、この本を読んだらみんな作家になれちゃうかも、という内容でした。久々に手元において読み返したい本に出会いました。2019/08/25
喪中の雨巫女。
20
《私-図書館》文章教室を読んでいて、小学生の頃の夢を思い出しました。作家になりたかった。詩を書いて、認められて、作品集で、本になった時は、嬉しかった。でも、小説を書いてみて、読んだら、文才がないことに気がつきました。それから、読書家に専念することにしました。2020/02/21