内容説明
12月の寒い日。ティドゥとマディは、自動車に接触してたおれた盲目の老人を助けた。老人のアパートには、大作曲家からひきつがれた由緒あるグランドピアノがあった。彼は、ピアノの調律師で、自分でも作曲をしていた。ふたりは、その老人から奇妙な話をきく。最近、あやしいピアノの売買をする男が、たずねてきては、オドシていくのだという。それからしばらくして、老人の盲導犬のブリッケが姿を消した。クロワ=ルスの6人組は、老人を守るためにたちあがる。そんなおり、老人に貸した犬のカフィまでが行方不明になってしまう。