内容説明
国々の存亡をかけ、チャグムとバルサはカンバル王国へむかうしかし、カルバル王の側近には、タルシュ帝国に内通している者がいた!壮大な物語の最終章『天と地の守り人』三部作の第二部。
著者等紹介
上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
立教大学博士課程丹位取得(文学博士)。専攻は文化人類学。オーストラリアのアポリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、川村学園女子大学准教授。著書に『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、サンケイ児童出版文化賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(路傍の石文学賞)『神の守り人「来訪編」「帰還編」』(小学館児童出版文化賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)などがある。2002年、巌谷小波文芸賞受賞
二木真希子[フタキマキコ]
愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムに入社。フリーを経て現在はスタジオジブリでアニメーションの原画を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
65
ラスト一冊を残し、いよいよオールスター総出演な予感です!バルサに感情移入しすぎて、自分がバルサになっちゃった気分です。チャグムを我が子のような恋人のような目線で見てしまうので、ハラハラドキドキしました。後書きにファンタジー作品が沢山羅列してあるのですが、殆ど読んだことないことに愕然としました。これは大幅に課題が増えそうで、困りました。2010/09/14
まるる
61
「闇の守り人」はバルサとジグロの物語で完結したと思っていたのに、ここに来てまるで伏線だったかのように、物語の終章に生きてきた!これで計算して書いてないって言うんだから上橋さん凄い!2016/12/21
みっこ
59
これまで出てきた各国の事情が絡まりあって、かなり深い話になってる。自分の脳みそがついていけないのが悔しいです。。バルサとチャグムが出会えてホッとしたのもつかの間、緊迫感が漂う一冊。シリーズの初めは、完全にバルサがチャグムを守る立場だったのに、いつの間にか対等になっている。自国の民を思い、冷静に判断し行動するチャグムに胸が熱くなります。最後にバルサがいう『こんな人生だって、哀しみしかないわけじゃない。たとえば、ほら…』の続きには泣かされました。本編はラスト1巻。どうかみんな無事で、光の方向へ迎えますように!2016/03/20
まりもん
40
次女に借りて読了。バルサとチャグムの旅にシハナの仲間が影から見ているのはなかなか思い通りにことが運ばないような気がしていたけれど、彼らに助けられたり情報を得ることでチャグムが同盟を結ぶ手がかりを得たりと今は良い関係なのかな。2016/09/16
ケロコ
36
チャグム天晴れ。手に汗握る逃走と格闘シーンが続き、固唾を飲んで息さえ止めて読み進める。チャグムがラウル王と対峙した後に、イーハン王と対面。そこからラダール王の前に平伏すまで、緊張の連続であった。バルサの微笑み、ナユグの誘い。海を渡って、沢山の人たちと触れ合いながら自分の考えを試行錯誤して、成長していくチャグム。ついつい今の自分に置き換えて物語に引き込まれてしまった。なるほど、3部を読むのが勿体ない。2015/03/09