内容説明
女ながら、腕のたつ用心棒である、バルサは、新ヨゴ皇国の皇子チャグムの命をすくうだが、このチャグム皇子は、ふしぎな運命を背負わされていた“精霊の守り人”となったチャグム皇子を追って、ふたつの影が動きはじめバルサの目にみえぬ追手から命がけでチャグムを守る…野間児童文芸新人賞。産経児童出版文化賞。路傍の石文学賞受賞。
著者等紹介
上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
立教大学博士課程単位取得。専攻は文化人類学。オーストラリアのアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、川村学園女子大学助教授。著書に『月の森にカミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、サンケイ児童出版文化賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(路傍の石文学賞)『神の守り人“来訪編”“帰還編”』(小学館児童出版文化賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)などがある。2002年、巖谷小波文芸賞受賞
二木真希子[フタキマキコ]
愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムに入社。フリーを経て現在はスタジオジブリでアニメーションの原画を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
84
『獣の奏者』から上橋さんのファンになりました。これも面白かった。児童文学だけど大人にも十分楽しめます。軽装版は中高生や大人向きに漢字を多くした読みやすいものです。文庫版も出ていますね。バルサの旅はまだ続くらしい。10巻まで?全部読んでみたい。二木さんの挿絵も素敵でした。2014/10/24
ふう
67
ちゃんと読めるだろうか(物語に入っていけるか)心配しながら読み始めましたが、バルサとチャグムの旅が始まったあたりから不思議な世界に惹きこまれました。目に見えるふつうの世ともう一つの別の世が同時に同じところに存在する…。そして、普通の世では人間が自分たちのために物語を作り変えても、別な世では壮大な自然界の掟が永遠に続いている…。しばらく前に読んだ民話をもとにした作品でも感じた『人智を超えた世界』の果てしなさを思いました。チャグムを守るためにバルサや狩人たちが力を合わせて戦う場面は、人間のもつ知恵と力ですね。2014/06/05
まるる
62
図書館本の文庫で読了しているけど、軽装版が電子書籍で発売されたので思わず買い。ドラマ放送前におさらいで再読。巻末のイラストギャラリーが嬉しい。2016/03/21
みっこ
56
来年始まるドラマを楽しみにしているので、予習用に。さすが大人気作品!めちゃくちゃ面白かったです。ファンタジーは物語の中に入り込むのに時間がかかりがちなんですが、これは序盤から惹きつけられました。なんと言っても、登場人物たちがみんな魅力的。バルサかっこいいなー。同い年で親近感♡作中で『中年』とか『おばさん』って形容されてて、ちょっと凹みますが(笑)強く優しいタンダもすごく好き。シリーズとしてはまだまだ導入部分なんだろうな。細かく作りこまれた世界観が魅惑的。どんどんはまってしまいそうです。2015/11/10
まなあん
48
遅ればせながら、人気のシリーズにはまりました。ニュンガ・ロ・イムの卵の守り人に選ばれたチャグム。チャグムを守るバルサやタンダ達。登場人物が生き生きと、スピード感のある展開に、読む事を止められない。心が温かくなるファンタジーでした。次の「闇の守り人」に進みます。2014/10/08