内容説明
砂漠の街エスタ、エストバーン帝国の首都だった街。かつてのエスタは、からくりの機械や医薬品を作る高度な技術を持ち、商業都市として栄えていたという。しかしいまは、辺境の一都市にすぎない…。砂漠の街エスタの秘密がときあかされる。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年、長崎県に生まれる。清水女子大学文学部日本文学科卒業。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞および椋鳩十児童文学賞を受賞
森友典子[モリトモノリコ]
1957年、大阪府に生まれる。アニメーションの制作にかかわったのち、児童書のさし絵を手がけるようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
32
書物ではなく歌で歴史を伝承していく世界で、歌姫になるべく勉強中の女の子と、悪者に拐われ視力を奪われて記憶も失った魔術師でお姫様な女の子との献身と友情が美しかったです。それに比するように悪者の蛇使いが徹底的に悪で、ある意味潔いくらい憎たらしかった(^-^;一冊の本のために年表を作るくらい世界を作り込むんですね。ファンタジーって大変だ☆2017/05/08
nana
18
図書館:途中までこれは本当に一巻で終わるのかしらと、変な方向にドキドキしながら読みました。もっとこの世界のお話が読みたいです。ワンコが賢くて可愛かった( ; ; )2017/06/03
紅
12
村山作品といったらやっぱりこういうのだよなあと読みながらにやにや。村山さんの描くハイファンタジーが好きだなあと思った。特にこの物語は剣に魔法に歌姫に……と、「はるかな空の東」にも登場した要素がいっぱいでとても楽しかった。少女の成長物語としても良作で続きがあるなら読みたいな、なんて思った。2013/07/12
わをん
11
物語ではあまら触れられてなかった砂犬がとても気になる。賢く、勇敢なわんちゃんの命が散るのが見てて辛い。けど、登場人物たちはあまり気にしてないみたいで、ちょっと!いたわってあげてよ一緒に悲しもうよ!って話しかけたくなりました(笑)世界観がしっかりとした物語でとても楽しめました。2015/09/30
小梅さん。
9
よかったー。 やっぱり村山先生の作品、大好き。 歌と魔法と冒険。 ファンタジーの世界にどっぷりはまる。 少女2人の友情も美しい。 砂漠の国が舞台というエキゾチックな雰囲気も素敵。 この作品を核にした大長編が出たら最高。2021/11/01