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出版社内容情報
研究半ばで学徒動員となり、激動の時代に青春を送った著者が、虫に食われないアズキの育成という、若き日の夢を実現するまでを描く。 小学校高学年から
内容説明
戦争で一兵卒として召集され、研究を中断された著者が、昆虫学に化学を導入し、虫に食害されない豆の育成という、若き日の夢を実現するまでを描く自伝。自らの体験から戦争と科学、戦争と科学者の生き方を省察した、貴重な記録。
目次
第1章 昆虫の研究をしよう
第2章 寄主植物はどのようにしてえらばれるか―寄主選択
第3章 軍靴の足音
第4章 戦地へ
第5章 駐屯と討匪行
第6章 北京から棗荘へ―内地帰還
第7章 職場復帰から退職
第8章 農業技術研究所
第9章 国際昆虫学会議と米国留学、そして京大へ
第10章 京都大学での15年
第11章 都会から田舎へ
第12章 新しい展開―虫にたべられないアズキの育成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
35
貯蔵中の豆類を食べてしまう厄介な甲虫の幼虫が、インゲンでは育たない。なぜか。1915年生まれの著者が、二度の兵役を挟んでなお謎を追究する(ただし解明には多くの研究者の協働/競争があって為される)◉寄主選択、DNA、消化阻害率などの用語や研究結果の図表があり、子どもむけではないが専門書でもない〈人間ライブラリー〉。昆虫学会会長でもあった著者の原動力は「つきない興味」。「問題意識のない人が…あつまって議論しても、新しい問題やアイデアが浮かんでくるものではない」。夢を持つことが必要だ、と強く記すのでした。2023/06/27
takao
1
ふむ2021/05/08