内容説明
「戦争」のおこなわれるヴァーチャルルームでは、コーガン、シャーラ、ブリッグがそれぞれのボックスにはいってスタンバイしていた。ブリッグの指令のもと、コーガンは攻撃、シャーラは敵の攻撃からの防御を担当しているのだ。いかになまなましい戦場がひろがっていようと、それらはスタッフによって生みだされた光と音の組みあわせにすぎなかった。小学上級から。
著者等紹介
スカジンスキ,グロリア[スカジンスキ,グロリア][Skurzyinski,Gloria]
1930年、ペンシルバニア州ドゥケーンで生まれた。著書には、作者の育った鉄鋼の町を舞台にした「さよなら、ビリー・ラディッシュ」(1992年・未訳)や二十世紀初めのアメリカ・ユタ州の炭鉱労働者を描いた物語「岩を砕く人々」(2001年・未訳)の他に、十二世紀フランスに実在した哲学者と尼僧との恋を描いた物語「蜘蛛の声」(1999年・未訳)や娘のアレイン・ファーガソンとの共作「狼をねらう者」(1997年・未訳)など多数があり、多くの文学賞候補になっている
唐沢則幸[カラサワノリユキ]
1958年東京に生まれ、長野県に育つ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。在学中に子どもの本に出会い、児童文学の翻訳を中心に活躍
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感想・レビュー
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乃宮はじめ
7
核戦争により人類の大半が死に絶えた地球。辛うじて生き延びた人々は、放射能や蔓延する疫病から逃れ、一部の地域に身を潜めるようにして暮らしていた。そんな中、大切に守り育てられてきた主人公コーガン。全ては、人の住める貴重な土地をめぐって争われる「戦争」ゲームのために。/戦争に遺伝子操作にコンピューター世界と、世界の問題が詰め込まれている作品。子供用にアレンジされているのでさらりと読めるのだが、それ以上の深さはない。しかし滅亡寸前の状態でも戦争を求め続ける人間には背筋が凍る。芯から馬鹿だ、としか言い様がない。2011/10/28
D4C
6
ディストピアは大好物の一つなので、世界設定的にはすきだったのですが、会うたびにグダグダ行われる、主人公3人の内の2人の男の子同士のくだらない喧嘩。面白い書籍は無数にあるのに、なぜイライラしながら読まなきゃならんのだ、ということで、途中ですが読了とさせていただきました。2018/05/18
llll'
0
.2018/02/04