出版社内容情報
白蛇の精・白娘（パイニャン）は、千年前の恩を返そうと天界から地上へ降りてきたが、妖魔打倒の僧と妖魔の両方から追われる身に。中国で四百年にわたり語りつがれる純愛物語。
内容説明
白蛇であったころ、親切にされた若い薬売りに恩がえしがしたい一心で、仙界から人間界にまいもどってしまった白娘こと白素貞。恩人の子孫、許仙にはめぐりあえたものの、白娘のまわりを、妖魔打倒の僧、法海や反乱をたくらむ妖魔、胡媚娘一派らがつけねらう。白娘と許仙の恋のゆくえは…！？小学上級から一般。
著者等紹介
渡辺仙州［ワタナベセンシュウ］
１９７５年、東京に生まれる。１９８３年から１９９１年まで北京に住む。その後、同志社国際高校、同志社大学工学部電気工学科、同大学院工学研究科数理環境科学専攻を経て、現在は京都大学大学院工学研究科博士後期課程に在学
石原依門［イサエモン］
岐阜県に生まれる。１９８７年に模型雑誌でイラストを描いたのち、漫画雑誌やゲーム雑誌、ゲームコミックアンソロジー等でマンガやイラストを執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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海猫
33
しっとりした悲恋話と思いきや、派手な中華ファンタジー活劇的要素が濃い内容。予想外ではあったがなかなかの娯楽作品で面白かった。メロドラマ的でもありキャラも立っていて、素朴で愛らしいイラストも良い。これは編著者のアレンジやまとめ方文章などもかなり上手いと思う。同じ著者の中国古典作品にも手を出してみよう。2012/11/27
蛇の婿
17
面白かった！結局一気に読んでしまいました。中国4大伝説のひとつ『白蛇伝』を、続編である『後白蛇伝』の登場人物をちょっと入れて、ラノベ風にバトル展開で仕立てあげた感じでしょうか？…調べてみましたが、2013年5月現在では日本でもっとも手に入れやすい『白蛇伝』の本のようです。…解説によると、中国でも地方によりこの白蛇伝には色々なバリエーションが有るらしく、伝説のアウトラインは同じでも、これ、という定まった話は無いらしいのですが、もし詳しくこの伝承が書かれた中国の本があれば、その全訳が是非読みたいところですw2013/05/18
スゲ子
6
武侠白蛇伝！映画『白蛇:縁起』の予習になるかなと思って。高僧とか道士とか侠客とか仙人とか熊や狼や山羊やナマズの妖魔とか下界征服を企む胡媚娘（妖狐）とかドンドコ出てきて大変！なんか懐かしい感じの少年漫画みたいだった。白蛇の精白娘（パイニャン）はべらぼうに強いけどちょっとフワフワした性格のお嬢様で、その妹分の青魚の精小青（シャオチン）は強くてしっかり者で男言葉で人間なんか基本どーでもいいそれより白娘と一緒にいたいという女の子で最高でした。どう考えてもこの2人の関係性のほうが良すぎて人間の男が眼中に入らない…2021/09/02
クサバナリスト
5
朝ドラ『なつぞら』にアニメが出てきたので気になり読んだ。面白い。2019/06/19
YUNA♡
4
中国4大伝説のひとつ『白蛇伝』小学校の頃に読んだものを再読。白蛇の精が大昔の恩を返すため、天界から人間界へとやってきて、そこで許仙と出会い恋をするお話し。人間と白蛇の恋、なんだか素敵だなと思った。2014/08/29
