出版社内容情報
姉のバレエのレッスンについていったことから、バレエのとりこになっていく少年デューン。バレエダンサーを志す妹弟の物語。 小学校高学年から
内容説明
姉クリスタルのバレエのレッスンについていったことからバレエのとりこになっていく少年デューン。しかし、家族の応援を得られずに、バレエダンサーをめざすのは、並み大抵のことではなかった…ロンドンを舞台に、舞踏に対して天性の才能を持つ少年が、幾多の困難をのりこえ、才能を開花させていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
73
主人公ディーンは6人兄弟の末っ子。家族の中ではみそっかす扱い。そもそも両親(とく母親)は、女の子が欲しいために家族を造ったら、5人目にクリスタルが生まれるが、不注意で出来てしまったのがディーンだった。母のモーディーは、自分の果たせなかった夢(バレエダンサーになること)をクリスタルに託す。だから弟のディーンは、払たらかし。代わりに父のウィリアムが営む八百屋の使用人ベッポーに面倒をみてもらった。でも、「灯台もと暗し」とはよくいったもので、彼には優れたバレエの才能を持ち合わせていて、徐々に頭角を現していく。2015/02/13
ぶんこ
52
望まれずに産まれてきたデューンでしたが、バレエダンサーとして成功する事を夢見た母に大事に育てられた姉クリスタルのレッスンに連れて行かれた事で、バレエダンサーの道へ突き進んでいきます。姉だけに夢と希望と愛情をかける母。ないがしろにされる弟を見てきた兄たちによるいじめ。苦労の連続ですが、バレエと音楽への才能が家族以外の人々を魅了し、デューンが壊れてしまうのを救ってくれているようでした。才能、好きな事への努力。1軒の家の中で、同じ分野で天才と比べられる毎日。姉の心情も気になります。2016/07/12
アカツキ
12
元踊り子の母親の夢と期待を一身に背負うクリスタルと、母から望まれず家族からのけ者扱いされる末弟デューン。クリスタルも踊りの才能はあるが、デューンこそバレエと音楽の才能に恵まれたスターだった…という話。みにくいアヒルの子が周囲の愛情に支えられていく王道ストーリーだけど面白くて一気読み。家族でただ一人デューンに理解を示す長兄ウィル。本当に21歳なのかという冷静さ、落ち着きよう。姉クリスタルのあとを追うようにバレエ学校に入学するデューン。クリスタルはどうするのか。2019/12/09
カタコッタ
12
読み始めたら止まらない面白さ。書き始めから胸ぐら掴まれてハマって読んでしまいました。大好きだった『人形の家』の作者ゴッテンがバレエの小説を書いていたなんて、この歳になるまで知らなかったんです。本当に本当に迂闊でした。下巻が楽しみです。2018/10/09
舞
11
小学生、中学生の頃に読了。
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