内容説明
「白帝城、南蛮平定、北伐、そして司馬一族の台頭」劉備から蜀をまかされた諸葛孔明は南蛮を平定するため、みずから軍をひきいて出陣。南蛮王・孟獲を七たびとらえて七たびはなち、心服させる。魏の都を攻めおとすべく孔明は北伐を開始。「出師の表」を献上し、天水・安定・南安の三郡をとり、また魏の知将・姜維を仲間にくわえる。魏では重臣・司馬懿が政権を掌握しつつあった…。
著者等紹介
渡辺仙州[ワタナベセンシュウ]
1975年、東京に生まれる。1983年から1991年まで北京に住む。その後、同志社国際高校、同志社大学工学部電気工学科、同大学院工学研究科数理環境科学専攻を経て、京都大学大学院工学研究科博士後期課程に在学
佐竹美保[サタケミホ]
1957年、富山県に生まれる。デザイン科を卒業後、上京。SFファンタジーの分野で多数の作品を手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
27
児童書。やっと読み終わりました。この巻は代替わりした人たちの国取ゲーム。曹操や劉備が亡くなったので、いまひとつ盛り上がりに欠ける。最後の劉備は、穏和な感じはなく、めちゃくちゃ人間臭く感じました。孔明のこだわりぶりも、なんだかなぁと思うし、歳をとると考えが固執しがちなのかな?なんて考えてしまいました。とにかく読み切れてよかったです。2021/02/25
海猫
19
完結巻なので主要人物がどんどん退場していくし一つの時代が終焉していく様が描かれているのでなんともいえない無常感が漂っており、切ない。本の作りが親切丁寧でわかりやすく初めて三国志を読みきることが出来た。大人向きの作品を読むためのステップボードぐらいのつもりで読んだが堅実で中身も濃く、この児童書版で十二分にスタンダードな充足感を味わえた。三国志はまた時間を置いて別作家の別バージョンも読んでいきたい。2014/02/20
pandakopanda
11
図書館本。ついに最終巻。どんどん主要人物がいなくなっていき、ついには孔明まで。こちらは孔明の死後も描かれています。魏・呉・蜀の三国鼎立の時代は終わり、晋が建国されたところで終わります。建国するのはあれだけ大変だったのに、なくなるときはあっという間。なんとも言えない無常感です。いつか北方三国志あたりも読んでみたいと思いました。2015/10/10
pooh
6
毎日、午前2時近くまで夢中になって読み、4巻読み終えた。自分がこんなに三国志にはまると思わなかった。図書館で借りて読んだが、手元に置いておきたいので購入しようと思う。それぞれの巻末の後書きも興味深く読めた。2014/04/09
文遠
5
三国志にしては珍しく孔明の死後きょう維の時代についても書かれている 饅頭の話は良かったな