内容説明
「南郡攻略戦、西涼の馬超登場、劉備の婚礼、蜀侵攻、そして麦城」曹操の大軍を破った劉備と孔明がつぎにめざすのは、荊州南部と蜀。赤壁のたたかいで勢いにのった劉備軍は荊州南部攻略で黄忠と魏延を味方につけた。蜀侵攻にあたっては鳳雛とよばれる賢人・〓(ほう)統を軍師に迎え、西涼の馬超をも仲間にする。ここに関羽・張飛・趙雲・黄忠・馬超の「蜀の五虎将」が勢揃いする。劉備はさらに漢中をとり、漢中王を名のる。しかし乱世の英傑たちにも天命の時が近づいていた…。
著者等紹介
渡辺仙州[ワタナベセンシュウ]
1975年、東京に生まれる。1983年から1991年まで北京に住む。その後、同志社国際高校、同志社大学工学部電気工学科、同大学院工学研究科数理環境科学専攻を経て、京都大学大学院工学研究科博士後期課程に在学
佐竹美保[サタケミホ]
1957年、富山県に生まれる。デザイン科を卒業後、上京。SFファンタジーの分野で多数の作品を手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
16
児童書。なかなか手強い三国志も、折り返し地点。ファンタジー小説じゃないから、主要人物も表舞台からあっさりといなくなるもんだと思いながら読む。人だから、どんなに栄華を極めても、病気や戦いで受けた傷が原因で亡くなってしまう。劉備も、曹操も、孫権も歳をとる。これが人生。中国語で三国志を読めたら面白そう。2021/02/08
海猫
14
前巻の赤壁戦のような大きなイベントがないのでちょっと求心力が下がってしまった気がするけどもこれまで同様テンポ良く読めて面白い。小刻みに合戦や謀略が飛び交い、敵味方が入れ替わるのでごっちゃになりそうになるものの挿入される人物イラストと別冊のガイドブックを参照にしたおかげでスイスイと読めた。序盤から登場した主要人物の退場があったがさすがにこれは寂寥感がある。最終巻へ。2014/02/16
pandakopanda
12
図書館本。3巻はついに三国鼎立!あちらに協力したと思ったら、こちらに協力したりと忙しく、登場人物が敵になったり、味方になったりで頭が若干ごちゃごちゃになりながら読み切りました。他の方が言うように『三国志早わかりガイドブック』があれば、読みやすかったな(›´ω`‹ )主要な人物がついに退場し始めました。このまま4巻にいきます。2015/10/07
TERu☆
6
破竹の勢いで荊州を取り、蜀手に入れ天下三分の計を成したが関羽を無くし悲痛な思いに浸る劉備。曹操が魏をさらに勢いづけると思いきや、関羽に呪われてか曹操も亡くなってしまう・・・。このあと、天下は曹操亡き魏、関羽を欠いた蜀、孫権率いる呉のどこが天下を取るのだろうか・・・。2014/12/29
美衣
4
三国志第三巻。とうとう揃った蜀の五虎将!さらに鳳雛と伏龍もいて、連戦連勝を続けます。主人公だからとはいえ、劉備軍のチートっぷりがすごいなぁ。そして、劉備本人には、超かわいい孫夫人が妻として迎えられます。しかし、関羽が…。あんなに漢気がある人が真っ先にああなるなんて、作者にどういう了見だ、と言いたくなります。桃園の誓いを護ろうとする関羽。震えるほどかっこいいです。さて、最終巻では、ついに三国鼎立から天下統一になります。魏、呉、蜀の三国のうち、どれが天下を統一するのでしょうか。2013/09/06