オリバー・ツイスト〈上〉

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オリバー・ツイスト〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784037441906
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

孤児として生まれ、オリバー・ツイストと名付けられ、少年になるまでにさまざまな辛酸をなめたにもかかわらず、まっすぐな心を失わない少年は、孤児院を脱走、ひもじさに耐え、ロンドンにたどり着く。しかしオリバーがめぐりあったドジャー少年の紹介で身を寄せることになったのは、フェイギン老人に率いられた未成年スリ軍団の巣窟だった。未成年スリ軍団には気のおけない先輩たちやオリバーにやさしいナンシーもいた。

内容説明

救貧院で生まれたオリバーは、養育院で育ち、ロンドンの場末に流れ着く。逆境にあってもならず者たちの中にいても、真っ直ぐな心を持ち、その心が、悪の道からオリバーを守る。19世紀イギリス貧民層の実態を描く文豪ディケンズの傑作長編の新完訳決定版。小学校高学年から。

著者等紹介

ディケンズ,チャールズ[ディケンズ,チャールズ] [Dickens,Charles]
19世紀のイギリスを代表する小説家。貧しい人々の視点で長編物語を描く

山本史郎[ヤマモトシロウ]
1954年和歌山県に生まれる。東京大学総合文化研究科名誉教授。昭和女子大学教授

斎藤兆史[サイトウヨシフミ]
1958年栃木県に生まれる。東京大学大学院教育学研究科教授

寺崎百合子[テラザキユリコ]
東京都世田谷に生まれる。米国ハワイ州立大学を卒業。人間の手で創られ時を経たもの、階段、本棚、楽器等を色鉛筆で描き、1995年より個展等で発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

9
行き倒れの若い母は救貧院でオリバー・ツイストを出産して間もなく死亡。孤児として非人間的な扱いを受けて育ったオリバーは、教区吏のハンブルや家政婦長のコーニー夫人から虐待を受け、仲間からも虐められる。産業革命による貧富の格差、その犠牲者となったのはオリバーのような孤児。孤児に限らず5~6歳の児童でさえ12時間以上も働かされるのが普通だった。だが、児童福祉法が存在する現代でも、母親や同居する男から虐待を受け殺される子どもたちは後を絶たない。子どもにスリをさせて贅沢に暮らすフェイギンはそんな虐待犯を連想させる。2020/02/04

ヘビメタおやじ

8
「クリスマス・キャロル」以外を初めて読みました。面白さに驚いています。ストーリーもさることながら、権威に対する皮肉たっぷりの語り口が楽しいし、下衆な人々の姿もストレス少なく読んでいられます。過酷な運命のオリバーのハッピーエンドと、腐った人々への鉄槌を期待して下巻へ進みたいと思います。2021/02/16

逢日

3
中高生の頃、子どもが主人公の小説を探して読んでいた時期がある。その時出会わなかったのが、不思議。当時読んでいたら夢中になっただろうなーと懐かしかった。少年オリバーはまだまだ辛い事ばかりが起きて、行く先が気になるところ。2022/02/21

ボウフラ

2
過酷な状況の中で生きるオリバー。幸せを手にできるのか?下巻へ2022/10/18

はしめ

2
あまりに死が近い。当たり前のように命は軽んじられている。これはそんな世界の話。ジャン・バルジャンをおもいだした。2021/12/07

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