出版社内容情報
夏休みの夜、とんでもないオカルト現象に巻きこまれたぼくと弟の物語。兄弟の深い絆が、時代を超え怨念の怒りをおさめます。
内容説明
夏休みが始まったばかりのこと。兄弟ふたりだけで夜を過ごすことになったボクは、妖怪が棲むといううわさの鎮守の森に、弟の晃を連れて肝試しにいった。晃は四年生なのに妖怪を信じている。だから、妖怪なんていないってことを証明したかったんだ。ところが、ほんとうに鎮守の森の妖怪が、でてきて、かわいい晃にとりついちゃったんだ!?こんなことになるなんて!!!ボクと弟ときつねのコンさんのなが~い一日。第41回埼玉文芸賞児童文学准賞を受賞「鎮守の森の九十九神―こんさんとボク」を大幅に加筆・修正。小学校高学年から。
著者等紹介
石井信彦[イシイノブヒコ]
1961年東京都に生まれる。石井博士のペンネームで映像作品の脚本や、オリジナルビデオの演出を多数手がける。第41回埼玉文芸賞児童文学准賞を受賞した「鎮守の森の九十九神―こんさんとボク」を大幅に加筆・修正し『下からよんでもきつねつき』として刊行
小松良佳[コマツヨシカ]
1977年埼玉県に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。在学中は、漫画研究会に所属。第2回「創作キャラコン学生大賞」ほのぼのキャラ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
7petit
9
もののけ・きつねつき・呪いの封印。2人だけで留守番することになったある日、兄弟の日常生活が一変します。ページをめくるごとに素敵な挿絵が助けてくれるので、和物ファンタジーに馴染みがない子どもでもすんなり物語に入れそうです。読後感もよく、お互いを思いやる兄弟にうれしくなりました。高学年さんに。2014/05/02
猪子
6
小学6年生と4年生の兄弟が主人公のお話なのですが、弟の晃くんが年齢に比して幼すぎるのがちょっと気になりました…。小学3年生と1年生ぐらいの設定だったらすんなり読めたかもしれないけど…。2022/06/25
深青
6
一晩、お留守番することになった進と晃の兄弟。肝試しに行こうと言うことになって、向かった神社。そこから不思議な冒険が始まります。非常にほのぼのとしたお話。敵役のはずの千草も、憎めないし。身近な所に、不思議なものたちが住んでいる。そう思うとなんだかワクワクしちゃいます(*´-`)2013/08/12
いよの缶詰め
4
弟の晃は怖がりで、妖怪を信じる。両親が一泊の出張で、二人で留守番する事に。近所にある神社に肝出しに行こうとなる。お参りをした時、巫女さんが立っていた。次はどうなるだろうと、わくわくしながら読み進めた。他の付喪神が登場する物語が読みたくなってきた2021/10/24
ぱちょ
2
ツクモ神のヨリシロとなって何百年ものすれ違いを解決する話。兄弟は仲良しだし一晩の冒険がワクワクさせるしラスト優しい終わりなので良かったと思う。ツクモ神の話は割りと優しい終わり方が多い気がするので好き。2019/09/28