出版社内容情報
その奇妙なトルコ商人がもってくる品物は、ふしぎで便利なものばかり!トルコ人と「私」の掛け合いが可笑しいユーモア小説。
斉藤洋[サイトウヒロシ]
樋口たつの[ヒグチタツノ]
内容説明
さあ、商売の話をいたしましょう。うちにはときどき、きみょうなトルコ人がやってきます。そのトルコ人は、いってみれば、ふしぎなもののセールスマンなのです。児童文学作家・斉藤洋のクスリとおかしいユーモア小説!小学校高学年から。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年、東京都に生まれる。中央大学法学部卒業後、同大学院文学研究科ドイツ文学博士課程前期修了。1986年に『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞してデビューし、1988年にその続編『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年にそれまでの業績にたいして路傍の石幼少年文学賞を、2013年に『ルブルトとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chimako
109
あー、面白かった。児童書だけど捻りが効いてます。突然現れたトルコ人セールスマン。最初に買ったのは玄関マット=チャルシャムバ=49999円。ついでに穴=1円。何処へでも連れていってくれますが必ず最初に「テスキュレデリム=ありがとう」と声をかけてからお願いします。穴は見えません。なかに入っているものも見えませんが、中から外も見えません。ものを隠すのには便利かも。透明な島=4万円、電気雲=ペルシェンベ=3万円、魔女時計=3万円、見えないコウモリ=ジュマー=5万円。それではこの辺で ギュレギュレ=さようなら。2017/01/30
chimako
97
やっぱり面白かった。突然現れるトルコ人のセールスマンの何とも世渡り慣れた態度ともの言い。主人公(結局最後まで名前がわからない)のとらえどころのないのほほんとした佇まい。最後はカオスの管理人にまでなってしまっていいのか!?性質の良いカオスは毒にも薬にもならないような逸品を産むらしい。何が出てくるか楽しみです。カオス修理のエージェントにななった彼の活躍、読みたいなぁ。2017/07/26
mocha
91
ギュナイドゥン!毎度毎度のキビシイつっこみのおかげで覚えてしまいましたよ。これでもういつ怪しいトルコ人商人がやってきても大丈夫。空飛ぶ玄関マットは要りません。私、高所恐怖症なんで。魔女時計だけ欲しいんですけど。これ写真撮って読メで自慢してもいいですか?ダメ?やっぱりね〜。私には素質がなさそうですね。ではギュレギュレ!2018/03/06
ゆみねこ
87
読み友chimakoさんの感想より。とても面白い!ある日マンション住まいの男のもとに突然現れたトルコ人セールスマン。空飛ぶ玄関マットをはじめ色々と不思議なものを売りこむ彼。品物の不思議さと会話の面白さに一気にその世界に引き込まれます。心の疲れたそこの大人の皆さん、お勧めですよ~♪2017/02/01
☆よいこ
82
児童書。大人が読んでも面白い▽マンションにいきなり現れたトルコ人の商売人アッバス・アルカン氏。トルコ語の発音にうるさく、時々怪しい日本語の言い間違いをするトルコ人は、不思議なものを売りつけてくる。[ふしぎなじゅうたん売り]チャルシェムバと見えない穴5万円[ふしぎな島]東京湾に浮かぶ見えない浮き島4万円[ふしぎな電気雲]ペルシェンペ3万円[クアラルンプールのゆでたまご][ふしぎな掛け時計]魔女時計3万円[ふしぎなペット]ジュマー5万円[ふしぎなゴーグル]カオス管理エージェントに就任▽簡単トルコ語講座つき2022/06/03