出版社内容情報
クラスで浮いてしまった美可。最近、気になる女の子ができたマサ。不思議なできごとが、ゆるやかにつながりあう連作短編集。
内容説明
十三歳は、蝶でいったらサナギの季節。ささいなことから、クラスで浮いてしまった美可、最近、気になる女の子ができたマサ、大人っぽいクラスメートにあこがれる百合絵、オレオレ詐欺の現場を目撃してしまったレン。それぞれに起きる不思議なできことがゆるやかにつながりあう連作短編集。
著者等紹介
小森香折[コモリカオリ]
東京都に生まれる。『ニコルの塔』でちゅうでん児童文学賞大賞、新美南吉児童文学賞を受賞
柴田純与[シバタスミヨ]
福井県に生まれる。2005年よりフリーのイラストレーターとして、装画や挿絵を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はむちゃん
15
「タイムループ」が自分的には好み。すらすら読めたけどちょっと物足りないかなってかんじでした。女子たちがクラスでいろいろあるのはうちのクラスと同じだ。2016/02/26
スケキヨ
15
ちょっとSFが入ってて驚きました。狛犬が夢に出てくるシーンが綺麗で好きです。「タイムループ」が一番すきかな。挿絵がとても好きです。2012/09/19
はるき
14
タイトルが可愛い。子供の未来は無限大で、何になるかもどう変化するかも未知数。経験値が足りないから悩んで苦しんでしまうけど、大人になったらそれもまた大事な糧になると知ってほしい。中高生って友達関係で悩む時期だけど、相性が合わなかったり苦手だと思う子とも、ちょっとした切っ掛けで仲良くなれたりする、何事も継続が大事。お互いに長い目で、相手の良い所を探しながら付き合いましょう。って私は先生きどりか(^_^;)2015/10/16
Keystone
9
小5の娘が「めちゃくちゃ面白いから読んで!」と。別々の話かと思ったら少しずつ重なっている、という書き方が、娘には新鮮な驚きだったようです。伊坂幸太郎さんの本を勧めてみようかしら。2015/07/10
みー
8
短編集だが、同じ「時」をそれぞれ4人の少年少女たちの視点で描いている。ので、それぞれが物語の中でリンクしている部分があって、面白い。ただ・・一つ一つの物語をもう少し掘り下げて書いてもよかったかも。まぁ~、でも中学生って年頃は、そうだよね。蝶になる前のさなぎの段階。いろいろな中学生ならではの葛藤を、さなぎに例えてうまく書いていると思う。2016/07/14