内容説明
「幸せはね、小さい器に入れるものなんだよ。小さいとすぐいっぱいになって、満足するだろう。」大都会ナイロビのスラム街。両親を亡くし、兄や姉と別れ、小さな町からおばさんの家に来た12歳の少年アイザック。スカベンジャー(ゴミ拾い)をしながら一人で生活するサミー、親に虐待され、家出してきてここで暮らすアリスたちとの出会い。少年たちの、生きる希望に満ちあふれた物語。小学校高学年から。
著者等紹介
おぎぜんた[オギゼンタ]
1952年鹿児島県生まれ。アフリカのケニアに在住する。これまで農業技術者としてザンビア、ソマリア、ウガンダ、スリランカ、ケニアなどで活動をする。詩人
坂田泉[サカタイズミ]
1955年東京生まれ。建築家。1994年4月より翌年3月まで、ケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学にて建築論と設計を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshi
4
アフリカで両親を失ったため、きょうだいと離れて暮らすことになった少年の物語。 悪いことが続き、助けてくれる人が現れ、最後は・・・という良くある話だけど、そこそこ面白い。 「幸せはね、小さい器に入れるものなんだよ。小さいとすぐにいっぱいになって、満足するだろう。」2014/03/09
gyokurei
2
従姉がボランティアで行ったフィリピンの話を思い出した。 日本にはゴミ拾いをするしかない子どもはほとんどいない。 恵まれた生活が当たり前すぎて、小さな幸せに満足できない人もたくさんいる。 色々な経験をすればするほど、ブランド品で着飾ることがちっとも嬉しくなくなり、疲れた身体にたった一杯のお茶が身に沁みたりする。 幸せはね、小さい器に入れるものなんだよ。小さいとすぐいっぱいになって、満足するだろうって。 ほんとだなって思った。 小さくていい。 あったかい居場所があれば。2016/08/21
Sachi
1
ケニアのスラムで暮らすことになった少年の話。生まれた場所が違うだけで、こんなにも人生は変わるものなのかと。自分の今いる環境がいかに恵まれているか、考えさせられる本でした。私がこたつで温まりながら食事をしている瞬間に、家とも呼べないような風さらしの場所でその日その日をどう生き延びるか考えながら暮らしている人がいる。たくさんの人に読んでほしいです。2020/12/21
マサキ@灯れ松明の火
1
「幸せ」は‥「小さな器」に入れるんだよ!そうすれば‥すぐに「幸せ」になれるんだ!
すずえり
0
両親の死をきっかけに、スカベンジャー(ゴミ拾い)になるしかなかったアイザック。 よき仲間と出会い、希望を捨てずに生きる少年たちの物語。2011/10/05