出版社内容情報
理子の部屋の人形の家に記憶喪失の神様が住むことになった。謎を追うストーリーの展開とユーモアのある文章が魅力の長編ファンタジー。 小学校高学年から
内容説明
あたし、どうして、こんなへんてこな神様としりあいになっちゃったんだろ…。記憶をなくした神様をたすける女の子の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
75
中央図書館で桐山好久さんのひ孫館長に出会ってから以降の疾走感がたまらない。2018/06/09
ゆみねこ
72
学校の図書室で不思議なおじいさん、実は地神の白ヒゲさんに出会った小5の理子。理子が手にした町の歴史の本と、記憶を無くした神様。古い地名や言われなど、大切にしたいものですね。富安さんの本は大人も子供も楽しめます。2017/02/08
ぶんこ
53
自分の名前を忘れてしまった地神が理子の前に現れ、記憶を探って行きます。子供が読むとワクワクするでしょうね。還暦過ぎた私が読んでも、白髪太郎おじいさんと一緒に空を飛びたくてウズウズしてきました。日本の神様の大らかさが如実に現れているのも好きです。そして明治の時代の祖先たちが、未来のために子供に学問をと願う気持ちにも心うたれました。白髪太郎改め津雲大明神には、これからも津雲市守り神として大らかに、太っちょのままで見守ってください。理子ちゃんの大雑把なキャラも良かったです。2017/06/03
糸車
23
5月の子どもの本の読者会の課題本。土地の名前にこれほど意味があったのか。では、今のように次々合併されて消えてしまう土地の名前はどうなっていくのか。人々の記憶から消えてしまう?神様が記憶を取り戻し、明治の人々が教育によって得られる輝かしい未来を思い描いて"学校"を建てようとした当時のことをかたる場面にうるうる。大切に守ってきた山や木を売り払っても手に入れたかった"未来"。今や当たり前になった学校教育を受けるという権利はわたしたちのおじいさんたちの努力と犠牲がなければなかったかもしれない。2016/05/20
深青
23
あー、もう良かった!最初は理子ちゃんの言動がちょっと好きになれずでした。どうしてそんなに斜に構えてるの?と思ってしまった。だけど、神様の為に一生懸命になっているのを読んでいると応援したくなるんだよね。そして、最後向かって盛り上がっていく感じはさすがと思ったしすごく良かった!最後、神様に名前をつけてあげる辺りがかっこいいし…じーんと来ました。今一度、自分の住んでいる地域の歴史を調べて知ることも大切なんだなと思った。2015/04/20